Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

高校入試

2006-02-22 08:08:19 | つぶやき
 先日長野県では高校入試前期試験の合格者発表があった。前期試験は、かつての推薦入学を変更して、自己推薦として面接などの試験を受けるものだが、まだ始まって間もない。中学校の対応もさまざまなようだが、推薦と自己推薦とどう違うかといえば、採用する側に選択肢ができるということだろうか。推薦ならば試験ではないので、推薦する側、中学の意図となる。ところが自己推薦の場合は、採用人数よりも多く受験して、その中から選ばれるということになる。新聞報道にも見えたが、その合否判定が不明瞭である、という意見が受験生の親からも聞こえる。基本的には推薦同様に、中学での生活態度はもちろん、学力がものをいうのは当たり前である。高校のランクから、この学校ならこのレベルの点数が必要、というようなことになる。話によると、ほぼ中学での評価基準がそのまま反映されていく。だから番狂わせなるものはほとんどない。にもかかわらず、受かったら儲けものと捉えて前期試験に挑む生徒も多いという。そのあたりは中学の指導の仕方なのだろう。学力試験がないのだから、採用する側も判断するのは面接だけでは無理だろう。

 そんなことはまだまだ先のことと思っていたら、息子も来年は受験である。希望する学校が得点数で何点以上なのかを認識しながらこの1年を過ごさなくてはならない。しかし、前からも述べているように、いろいろな問題を自ら認識している。部活の顧問もある科目の担当教員だが、仲良くはない。幸いなことに5教科の担当ではないが、理科の担当ともしっくりこない。以前通知表をもらった際に、試験の点数とっていたのに理科の数字を見て「なんで?」ということを言っていた。結局は先生に文句もいわずに従順にしている子どもの方が好かれる。日常のことなら「そんなアホな先生ほっとけ」と言えるが、こと受験のことを思うと「そうはいっても」ということになる。前後期なく一斉での学力試験で合否が判定されるのならいざしらず、前期の試験で合格を目指すには、なかなか難しいことがある。

 前期試験の合否が発表されて間もなく、後期の希望校が提出される。前期に落ちた者がそのショックをカバーできないうちに次のことを考えるには、時間が少ない。そんなこともあって前期試験に儲けものなんていう意識で受験させることはあとのことを考えるとやめた方がよい、という意見もある。何を思ってこんな試験制度にしたか知らないが、長野県では高校再編問題も含めて、これから受験する子どもたちにとっては不安定な時代である。
コメント


**************************** お読みいただきありがとうございました。 *****