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浅草国際劇場公演(S40年12月)[2]

2008年03月25日 | 舞台公演
(1965年・S40年 12月 浅草国際劇場パンフより)

イカしてる野郎たち

作:今村文人・三芳加也・安藤豊弘
演出:片岡政義・中原薫
振付:福田一平
音楽:深田浩一・山本丈晴
装置:国東清
衣裳:武藤哲
照明:相原誠一郎
舞台監督:大越靖雄・山田元彦
進行:荒井恒昭
音響効果:川北茂
殺陣:間一格

第1景:バレエ練習場
イカしてる野郎たち――原潜の辰(天知茂)、ズタ袋のジョージ(高城丈二)、へそ天の政(水原弘)の3人は脱獄したのも束の間、逮捕されて再び志古木刑務所へ。

第2景:志古木刑務所・運動場
志古木刑務所の運動場。足首に大きな鉄の玉のついた鎖をはめられた3人。看守長(柳田豊)を催眠術にかけ眠らせ、鉄の玉からウイスキー、チーズ、ピーナツからおしぼりまで取り出して娑婆を恋しがりながら酒盛りがはじまる。

第3景:東京のスカイラインを見渡すビルの屋上
(出演は天っちゃんと野川由美子さん)

第4景:南国の楽園
(出演は高城丈二さんと、Wキャストのロミ山田/沢たまきさん)

第5景:横浜港の夜景
(出演は水原弘さんと志摩ちなみさん、“紳士”役で宮口二郎さん)

第6景:刑務所内雑居房
第1雑居房では原潜の辰が囚人を相手に得意のポーカーを戦わせている、ツキまくる、囚人たちはあまりツクのでイカサマだと騒ぎ出すので、催眠術にかかったままの看守長から拳銃を取り上げて一喝する。恐れ入る囚人たち。
第2雑居房では特別の仕掛けがあると云う錠前を相手にジョージが得意の腕前を披露している。ジョージの手に掛っては特製の錠前も簡単に外されてしまう。腹の減った一同に、ジョージは便器の中から大きな鯛を釣り上げる。ガツガツと鯛を取り合って騒いでいる中に、天井から降りてきた釣糸にさらわれて鯛は上へ上へと――
第3雑居房では釣り上げた鯛を持って政が現れ、得意の庖丁の腕をふるう。

第7景:志古木刑務所近くの道
再び脱獄に成功した3人。仕事を求めて横浜へ――

第8景:横浜のナイト・クラブ
「赤狐(レッド・フォックス)」ではカオリ(志摩ちなみ)が人待ち顔。やって来たのはちんぴらのトリガラの鉄(小柳修二)とチビ安(久野四郎)、勿論お呼びではない。そこへ自分の持っているお守袋と同じものを持っている妹を探しに一郎(富士一郎)が来る。こんな人達と付き合うのは止めなさいとカオリに云われて帰る一郎は、大事なお守袋を落としたのに気がつかない。、ジョージ、政の3人がやって来る、カオリの待っていたのはこの3人だった。仕事と云うのは10億円のダイヤモンドだと聞かされ、張り切る3人。

第9景:横浜のナイト・クラブ
はギャンブラー、ジョージはマネージャー、政はバーテンとして「赤狐(レッド・フォックス)」で働くことになる。カオリに呼びつけられた3人は10億円の仕事の内容を打ち明けられる。
仕事と云うのは――南太平洋の楽園、ナカセル共和国の文化使節として、近く来日するナカセル舞踊奇術団の団長タスカルノ(山口正夫)は、かつて独立運動の志士として日本に留学したこともある大物で、副団長のダニラ(伊吹武)が反乱軍の指令を受け、10億円のダイヤモンドを日本へ運び込み、現ナマに代え、これを反乱軍の軍資金にすると云う。このダイヤモンドを奪おうと云うのだ。

第10景:ヨット・ハーバー
団長の令嬢で、舞踊団の花形である美紀(磯野千鳥)、兄を探している秀子(林田秀子)、児玉財閥の御曹子健一(宮口二郎)、どうやら健一は美紀にご執心の模様。

第11景:ボラレル・ホテルの大ホール
今宵ホテルの大ホールではナカセル舞踊奇術団のクリスマス・パーティが盛大に行われている。
体の具合の悪くなった美紀をジョージが介抱し乍ら部屋へ。心配する秀子は大事なお守袋を落としたのも気が付かない。
そこへガラ鉄、チビ安、一郎がやって来ていんねんをつけるが、の一発で張り倒される。床に倒れた一郎は秀子の落としたお守袋に気がつく。一郎は秀子が探していた妹だと判るが、チンピラ・ヤクザの身を恥じて、俺はあんたの兄貴ではないと立ち去る。唇をかみしめて立ちつくす秀子を優しくなぐさめるカオリ(ここから野川由美子さんに役柄変更)。

第12景:ボラレル・ホテル5階ダニラの部屋
ホテルのダニラの部屋へ、ブラック・ガイズ(天っちゃんのEPのバックコーラスを担当しているあのブラック・ガイズ)が豪華な衣裳箱を運んで来る。ダニラはこの中には例の大事な物が入っているから、厳重に監視する様に言いつける。そこへ料理を乗せたワゴンを運んでがやって来て、素早く室内を観察する。視線は金色の箱に止まる。窓から忍び込んだ政はブラック・ガイズに捕えられ、ダニラからあの箱はカモフラージュだと聞かされる。
美紀を介抱したジョージは、タスカルノから明日の早朝、ダニラがもっとも大切にしているドロンの金色仏が横浜から国際劇場へ運び込まれることを聞き出す。

第13景:浅草国際劇場
舞台ではナカセル舞踊団の民族舞踊が華やかに繰り広げられている。クライマックスはナカセル舞踊奇術団が世界に誇る奇術ショウ、金色の仏像に人間が入り念仏を一唱、手を合わせると人間が一瞬にして消えてしまう。と云う。希望者を席から募ると老人夫婦に化けたガラ鉄とチビ安が舞台に上がる。
舞台のソデでは、ジョージ、政と一郎の4人が、仏像の中にダイヤモンドがあると睨んで見守っている。が一回転した仏像には入っていない。怒ったダニラ、サソリ(田村ゆきえ)、ブラック・ガイズの一味は拳銃を団長と美紀に突きつけ、ダイヤを返せとおどす。その時一回転した仏像の扉が開いて自動小銃を構えたと、パイナップルを1つずつ持ったジョージと政が現れ、ダニラ達をしばり上げる。
引き上げ様とする3人に警官が現れ、3人を逮捕する、パイナップルの中味はダイヤモンドだったのだ。シュンとする3人。カオリは実は防犯課経済係の捜査係長だった。
一郎と秀子は晴れて兄妹の体面をし、美紀と健一は結婚することになる。
3人は揃って刑務所へドライブと洒落込む。

第14景:フィナーレ
全員総登場して華やかなフィナーレ。

*たった10日間しか上演されなかったらしいこのドタバタ劇、見てみたかった・・・!
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