「元気に挨拶をしなさい。」
「笑顔が大事です。」
「返事をしなさいね。」
「整理整頓をしなさい。」
等々、教師や大人が子供達に言うことはたくさんある。子どもの幸せを願ってのことである。
自分が子供の頃、素直に聴けるときと聴けないときがあった。
その基準は明確である。
「その人自身が実践しているか」
である。子どもはそこをとても見ていると思う。少なくとも自分は見ていた。
実践していない大人に言われると、かえって反抗していたような気がする。
それは、40歳を超えた今でも同じである。
「本を読みましょう。」
「実践記録をたくさん書きましょう。」
「時間を守りましょう。」
どれも大切なことである。自分もそうしたい。努力し続けているところであるが、なかなか思うようにはいかない。
最近は、少し世間が分かってきたので、あからさまな反抗はしない。
その代わりに軽蔑する。してしまう。
(修行が足りないなあ。)
言っていることと、していることが一致している人は、すごいなあと思う。信用できる。尊敬できる。
自分が尊敬している野口芳宏先生は、いつ話をしても言行一致である。
「自分のやったことしか言わない。書かない。」
と主張している。
そして、本当に実践していることしか言わない。
野口芳宏先生のように尊敬できる方々が身の周りにいらっしゃる。
そんな自分はとても幸せ者である。
追記
自分はできないけれども、子どもに言わなければならないときがある。
そういう時は、自分ではなく、他の人の話をする。
例えば、読書の場合、
「自分は、読書がとても好きです。でも、1ヶ月に10冊読んでいるかどうかです。
たくさん読書をしているわけではありません。
○○くん(さん)と話をすると、読んだ本の話になります。実に楽しそうに、読んだ本の話をします。たくさんの本を読んでいることが分かります。読書を楽しんでいることが伝わってきます。○○くん(さん)みたいに、読書をもっと楽しめるようになりたいなあと思います。」
こんな感じで、自分の憧れを語ることが多い。
「読書は大切です。月に○冊読みましょう。」
と、自分のことは棚に上げておいて子供達だけに強制するよりは、ずっと話を聴いてくれると考えている。
少なくとも、子供の頃の自分はそうだった。
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