まこっちゃんのリフォームまでの軌跡

1人暮らしの我が家のリフォームといろんな事のブログ

音楽とは!45

2008-12-29 11:59:57 | 音楽
この『音楽とは!』シリーズは、私が2002年の冬に体験した事を、記録しておこうと言うだけの目的で書いているもので、自慢でも音楽の含蓄でもありません。告発でもありませんので。

いつか、娘が大きくなって読んでもらえたなら、それで満足です。また、病気と闘っている人が勇気をもってくれたならと思っています。

                             それでは、どうぞ!
手術室で、手術が始まりました。

凄い設備の中で、宇宙船の操縦室みたいな。私は、手術に支払う金額の事で少し不安をいだいていました。
(多分、凄い金額なんだろうな?)

貧乏性の私は、すぐにお金の事を考えてしまうのです。このクセは子供の頃からで、離婚したのも、それを行うには恐らくこれくらいの費用がかかるだろう!と思う私のケチでしょうもないこの性格からです。

麻酔が効き始めて、数分後、どこからか綺麗なギターの音が聞こえてきました。
私は、

(ヤバイ、錯覚か幻聴か?俺、しまえようバイ。)

と、不思議な感覚にとらわれていると。
確かに、正確に音がでています。しかも、その曲は、

ゴンチチの『放課後の音楽室』でした。

私は、この曲が好きでよく聞いていました。
私は、看護婦の江○さんに、

「なんですか?これは?曲が流れていますよ。」

と質問すると、

「ええ、ここは、音楽が聴けるのです。気になるのなら、止めますけど?」

私、

「いえ、もう少し音が大きくできませんか?この曲大好きなんです。」
「先生たちの、手術の邪魔にならないくらいに。」

看護婦の江○さん、

「解りました、頼んでみましょう。」

ボリュームが、少し上がりました。私は、静かにゴンチチの曲を聴いていました。

看護婦の江○さんは、優しく話しかけてくれました。

「米○さん、大丈夫ですか?どこか痛いところはありませんか?」

私、

「大丈夫です。痛くもなんともないです。」

江○さん、

「この曲は、何て言う曲なんですか?

私、

「これは、ゴンチチの『放課後の音楽室』です。好きな曲なんです。」


                    ・・・・・つづく