これはだめだ!

自信喪失、無気力な日本に”喝!”、反日、侮日に反撃、一矢を報いる。

衰退日本のシンボル、大空港時代に対応できない空港・港湾 

2009-10-08 | 政治・経済

大空港時代に対応できない日本の空港 
   成田空港は、「東アジアのハブ空港」から「アジアのローカル空港」に転落成田空港は、太平洋の北西端に位置し、世界都市・東京を近くにもつアジアのゲートウエーである。その成田空港は、重大な制約があり、21世紀の大空港時代に対応できそうにない。 
 東アジアの各国は、21世紀における航空の戦略性を強く意識して空港の運用時間や利用コストなどに制約の無い大規模空港の整備を進めてきた。シンガポールのチャンギー空港3本、上海・浦東空港、仁川空港はみな2本以上で、しかも24時間稼動の巨大空港である。着陸料は成田空港の4分の1から2分の1と安い。
 広大で設備がよく、便利で、使用料が安い空港は路線が集中し、ヒト、モノ・カネ、情報が集まる。日本の成田空港、関西空港は全体計画が実現した時点で、とっくにアジア各国の空港の後塵を拝している。

世界の主要空港の滑走路を比較すると 
●シカゴオヘア空港:3962m1本、約3100m2本 約2400m2本、約2300m1本
●ケネディ空港4442m1本、3460m1本、3048m1本、2560m1本 
●ヒースロー空港:3901m1本、3658m1本 
●上海・浦東空港:4000m1本、3800m1本、3400m1本
●韓国・仁川空港:4000m1本、3750m2本 
●シンガポール・チャンギ空港:4000m2本、2748m1本
●マレーシア・クアラルンプール国際空港:4000m級2本
   総面積は、デンバー国際空港に次ぎ世界第2位
●タイ・スワンナプーム空港:4000m1本、3700m1本 

●成田空港:4000m1本、2180m1本(延伸工事中) 
    成田空港の貧弱さは、目を覆いたくなる。
●関西国際空港:4000m1本、3500m1本
●羽田空港:3000m2本、2500m1本 
●中部国際空港:3500m1本 

       関西国際空港が開港したと思いきや
        危機が叫ばれた・・・・
 

  滑走路の数・長さだけでは、空港が扱うヒト・モノ・カネの規模は決まらないが、日本の国際空港はどれも他国の空港に比べ貧弱である。
日本の玄関・成田空港が抱える大きな問題は、
●空港の運用時間帯の制約、24時間稼動が出来ない。
●空港の着陸料が世界一高い。 
●国内線と国際線の接続に難がある。 
●超音速航空機は4000メートル以上の滑走路が必要となった場合、 拡張が困難。

        惰性と無策のツケ、
       「分かっているけど止められない」
      

問題の先送り体質と国家戦略の欠如
  他方、近隣各国の状況はどうか。近年、航空機の大型化により燃料を給油せず長距離飛行が可能になり、アジア地域の航空需要が増加するにつれ北米とアジアの直行ルートの開発や拡充が進んでいる。400メートル級の滑走路は、成田空港はが1本で、“国際空港”としては極めて貧弱であり、「東アジアのハブ空港」から「アジアのローカル空港」に転落するのも時間の問題である。
  成田空港ですら時代遅れの空港であるから、全国各地に散在する90を越す中小空港は、どれも中途半端なものばかりだ。
 空港整備の惨状を見れば、日本は,いまや“先進国”と言ってはいられない。国際交流や貿易の窓口として必須の空港が、このような状態を解決できなければ、日本経済は激しい国際競争から脱落する。
 群小の空港の乱開発は長期的な国家戦略の欠如によるものだ。日本の港湾はどれもこれも衰退したが、空港の現状も日本が“先進国”の座を滑り落ちつつあることを示している


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