「いじめ」と闘う親と子を応援する本―教室・ネットにはびこる悪魔とどう対峙するか安川 雅史,多湖 輝中経出版このアイテムの詳細を見る |
カバーの裏(折ったところ)に、
「親の過干渉や過保護は百害あって一利なし」と書いてあるわけです。曰く、
「子どもへの過干渉や過保護は、いじめられがちな子どもを育ててしまう大きな原因の一つです。それらは、子どもの自立心の発達を妨げる非常に大きな要素です」
ああっ、耳が痛い!!
学童クラブのいじめ事件
この本、けっこう危ういことも書いてありまして、つまり、「いじめられる側にも問題がある」という論旨にもなりかねないのではという意味で「危うい」と思うわけです。うちなどは、あっさり忘れてしまったのでよいほうなのですが・・・
それはさておき、この本は「どう対応するか」という具体的な策が書いてあるのが「使える」と思いました。担任の先生に相談するときは、母親だけでなくできれば父親も一緒に、スーツなどの正装で、日頃の感謝も述べた上で相談せよ。とか。全国の相談連絡先の一覧表なども載っています。
あと、有効かどうかはともかくとして(=それを判断する材料が自分には無いという意味です。疑っているわけではないデス)
「面白い」提案もあります。
例えば、いじめをなくすための予防策として
「普段から大きな声で話すことを心がけさせよう」というものがあります(P125)。曰く
「大きな声で話すと内臓機能が良くなり、空腹感を誘発します。食欲が増進すれば健康にもつながり、結果としてストレス発散になります。/また、大きな声を出すと、自分の考えを明確にすることもでき、しっかりと自己主張できるようになります」
だそうです。うっかり爆笑・・・しかし、一理あるかも!
この本の、我が家での使い方ですが。私は娘に
「こう書いてあるから、これからは自分でできることは自分でやらせるからね」
と言いまして、
・上履きを洗う
・着替えを揃える
などは自分でやらせることにしました。・・・って、今までやらせていなかったのか?って話なんですが、そうなのです。
娘が自分で上履きを洗っても汚れがきちんと落ちません。すると、母親である自分が笑われるような気がしてイヤなわけです。でも、何だってやらせているうちに上手になるはずで、逆に言えば、「やらせなければ、いつまでもできないまま」なのです。ダメでしょ、それは
*
長男と次男が小さかった頃は会社勤めで忙しく、朝は早かったし出張で家を空けることなどもあったので、二人にはどんどん「自分でできることは自分でやりなさい」と言わざるを得ませんでした。そのことで、子どものほうから文句を言われたことは無いのですが、私のほうは母親らしいことをしてやれなかったという後悔に似た気持ちがずっと残っています。
今は会社をやめて、比較的時間には余裕ができましたし、娘は上二人と歳が離れた末っ子なので、私のほうが娘を構いたくて仕方が無いのです。いけないと思いつつ、わがままで甘えっ子のまま手許に置いておきたいという状況で・・・
そしたら「いじめに遭ってしまった」という訳なのでした。私もようやく目が覚めた次第です。
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