ハリソンさんはカノ紳士 ーフランス通過編 ー(後半)

今は昔の18世紀欧州が舞台の歴史大河ロマン。

23-8 食材で C'mon Baby されてしまった人達

2021年07月19日 | 第23話 才能開花



 18世紀にはアメリカ大陸も「インド」と呼ばれていました。
西洋各国が設立した東西インド会社が
アジアや中南米に進出し、
領地の奪い合いから戦争が起こりました。

 アジアと言えば香辛料ですが、アメリカといえば
今まで西洋には無かった食材の宝庫でした。
じゃがいも、さつまいも、インゲン豆、ピーナッツ、
とうもろこし、トマト、カカオ、ブルーベリー、クランベリー、バニラ、かぼちゃ、ピーマンも含む唐辛子類、
パイナップル、アボカド…皆アメリカ大陸の原産です。
 特にじゃがいもとトマトについては信じがたい話ですが、
16世紀初めにヨーロッパに入って来てから、かなりの間、
食べると病気になるとまで言われていました。

 マルセルの先輩の一人、ジャックという名ですが、
入隊した頃は痩身の美少年でした。
しかし、職場支給の食事の方が実家より良かったのか
太ってしまいます。
それでも隊長判断で鼓笛隊からは外されませんでした。

 食べたい人には食べ物の情報が続々と入って来ます。
ジャックの頭の中は新大陸の食材の知識で一杯になり、
遂には安くて沢山食べられる場所に住んでしまえ!
と北米に行ってしまいます。

 そしてマルセルは、ああ言っているのですが、
実際は、ジャックに呼ばれてUSA(もうその頃にはこの国名になっていた)に移住する事に。

 マーセラス・トロイラスと、アメリカ人風なんだか、古代ローマ武将か政治家みたいで貴族的なんだか分からないような氏名を名乗りますが、
彼を知っている人達はマーク・トロイ、マーシィ・トロイと
親しみを込めて呼んでいました。

 ジャックはマルセルの社会的地位がどんなに上がっても、
公私共「ハナちゃん」と呼び続け、
二人は「トリストラム・シャンディ」の
ウォルターとトバイアス兄弟のように
雑談で盛り上がっていました。

 ジャックが言っている「しゅわっち」と言ったら
大元はウルトラマンですが、「ベルばら」で兵士が
人から怒られた時に言ったりもしています。

第1~21話は「漫画 ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN -フランス通過編- (前半)
で、ご覧になれます。





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