蕃神 義雄 部族民通信

レヴィストロース著作悲しき熱帯、神話学4部作を紹介している。

規定外への大騒ぎそして排撃 4 (最終)

2020年02月17日 | 小説
(2020年2月17日投稿)
始めに:表題のブログ投稿は4回を重ねました。ホームサイト(部族民通信、WWW.tribesman.asia)に加筆、訂正の上Charivari大騒ぎ、周期性の遵守、ネットの炎上の表題で上、下投稿した事を報告します。サイトは繰り返しを省くなどブログと文体が異なります。さらに追記など訂正を入れています。サイトにもご訪問を)
以下、連載4回目;


Charivariの写真を探したがネットでは見あたらなかったのでBororo族の葬式をあげる。拡大は下、

規則破りが横行する、

封建領主の婚姻権ごり押しか、高利貸しが金貨を撒いて若い村娘を拉致し嫁にするかも知れない。金、権力を持つ老人が村の嫁プールから一人を抜き取る構造である。すると結婚できない若者が一人出てくる。村落維持に欠かせない婚姻周期性を侵害する違反行為である。大騒ぎvacarmeはこうした不均衡婚姻に対する不同意で、その発生は突発的に自然に、まるで道路渋滞でいらつく運転者が一斉に警笛を鳴らす(パリで頻繁)大騒ぎと同じ原理、参加している者達のserialite連続性の確認である。


サルトルは「バス待ちの列」「サッカー場、観衆」に連続性が発生すると曰った。バスが遅れる、列に不満が高まる。一人が「資本家がバスを減らしたのだ」と不満を顕わにすると、そうだ!バス会社に抗議しようの怒りを皆が共有する。
サッカーお気に入りチームが負けた。「オーナーが有力選手をクビにしたからだ」に続いて人々が石を投げる。

一方、今の日本、

ネットの参加者は不特定多数で匿名であるが、あたかも近隣の知り合いであるかに情報を交換している。親しくという仮想の現実を構築しているのだ。
青森県のさる方のネット意見を鹿児島県の参加者が、隣人の呟きを聞いているかのごとく耳にしている。多くは異なる意見を排除して自身が好む意見のみを拾うのだから、その度に感慨を新たにする。己も意見を重ね、投稿を幾度も繰り返す。

芸能人の「不倫」に対しての精神のブレと不同意、その複雑感情を共有するserialiteが今の日本のネットで発生している。
ネットseriariteである。

心の深層には怖れ、怒りなど原始的感情が潜在している。思い遣り心遣いなどの多様性はそこに宿っていない。そもそも人々が自然の変異や不順に対する怖れ、そして怒りで対応していた原初心理の名残である。村社会、いやそれ以前のバンド放浪時代に培った原理とは近親婚の排除であり、歳の差の離れた婚姻の否定である。
いずれも「周期性」に貢献しない婚姻を心の深層、怒りから否定するのである。

村社会の小うるさい成員が蘇るかのごとく、否定反応を顕わにして大騒ぎする。ネット住民が突然、大昔の倫理を思い起こし倫理原理主義に立ち戻って、婚外は不倫だと否定する。
村、地域に閉ざされていた狭い通婚圏の時期に体得した周期性の原理、倫理原理主義が今のネットで復活したのだ。若者は1億2千万人の人口母体から嫁を選べる。婚姻圏は大変広くなっている。しかし原理主義は婚外交接を認めない。

V嬢の悲劇、清純派の試練、これら以外にも「不倫」報道はネットを賑わしている(追いかけているわけでないから、多くを知らない)。その度の大騒ぎは最新技術のネット空間で、人類最古の倫理原理、周期性の遵守が噴き上がった現象と思える。了

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