若殿の気ままな独り言

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腰や背中の痛み、放置しないで! 危険疾患かも・・・

2014-10-31 10:00:00 | 健康、フィットネス
 腰や背の痛みが気になるが、マッサージをしてもよくならず、整形外科でレントゲンを撮っても骨などに異常がない。このような場合、内臓疾患が隠れていることがある。最近では、こうした痛みに対し早期に診断を下して専門医と連携して治療をする総合診療科も登場している。腰背の痛みが起きる危険疾患や、その見分け方について専門家の話を聞いた。(以下、日経ライフから一部抜粋)

『 ある都内の男性は2年間、腰の痛みを放置したところ、病院を訪れた時には内臓と内臓のあいだにあった悪性腫瘍が骨盤に広がっていたという。東邦大学医療センター大森病院総合診療・救急医学講座教授の瓜田純久さんは「腰や背中の痛みが長引いたら内臓疾患が隠れていることがある。手遅れになりかねないこともあるので、ためらわずに医療機関を受診してほしい」と注意を促す。

 内臓の不調は、ベテランのマッサージ施術者が、背中の硬さや体温、会話などから発見することもある。薬剤師で内外美容の研究家、早野実希子さんは、これまで国内外で多くの人の体をマッサージしてきた。長年触れてきた人であれば、体調の変化がわかる場合もあるという。臓器の機能が低下している恐れがあると思ったときは医師にみせるように勧めている。

腎臓、一番多く
 内臓の病気なのに、どうして腰や背中に痛みが出るのか、イメージしにくいかもしれない。
 内臓に異変が生じると、一般的にそれぞれの臓器に対して、体の表面の特定部位に痛みや、圧痛が出る。圧痛とは、押されたときに強く痛みが出ること。腰や背中に出るこれらの痛みは「関連痛」と呼ばれ、おおよその出現場所は、下の図のようになっている。


 臓器に起こった病気の情報は、脊髄を介して脳へ伝わる。ただ脊髄は皮膚や筋肉などの神経も支配している。胃や心臓、胆のうなどの神経と、腰や背中の神経が脳へ行く途中の脊髄で情報をやりとりする中で、脳が内臓の痛みを腰背で起きたと受け取ってしまう。
腰背の痛みを引き起こす病気の中で一番多いのが、腎臓・泌尿器科系由来の疾患だという。

 腎臓は血液の老廃物を除去する働きがあるので、正常に働かなくなると毒素が体内にたまる。腎臓そのものは痛まないが、腰痛のほかに、排尿の違和感、トイレが近い、血尿や食欲不振、発熱なども鑑別法としてある。腎臓結石などの尿路結石は激痛を伴い、腎盂炎や腎炎の場合は高熱と腹痛・背中の痛みがある。

 消化器系由来の疾患では胃潰瘍があるが、腹やみぞおち以外に腰の痛みを訴える人がいる。通常の痛みと違うのは食事と関連して出ること。十二指腸潰瘍は空腹時に腰が痛くなる。肝臓で分泌される胆汁の貯蓄をする胆のうが原因のこともある。胆汁の成分が固まってできる胆石や、発熱が起きる胆のう炎でも腰痛が起きる。

 すい臓は、炭水化物や脂質、タンパク質を分解するすい液消化酵素を分泌する臓器だが、臓器内の細胞破壊で背中に痛みが発生するすい臓がんなどがある。
 心筋梗塞や大動脈解離などでも背中が痛む。突然の激しい、耐え難い痛みに加え、息切れも起きる。

 なんとなく腰背が痛く、どこの医療機関に行ったらいいのかわからないときには、総合診療科に相談するといいだろう。病名がわからないまま、いくつかの治療法を組み合わせて対処しようとすると診断が複雑になり、「薬が増え、医療機関を渡り歩くことになる」と瓜田さん。

 福岡県に住む79歳の女性は腰や背中が痛いと言って九州大学病院名誉教授で原土井病院(福岡市東区)総合診療科の林純さんの診療を受けた。女性は孫と遊んだので腰背が張ったのだと思い込んでいたが、林さんは患者が貧血気味なのをみて、痛み止めを出す前に血液検査をした。それで胃潰瘍をつきとめた。



多方面から探索
 複数の疾患が絡み合っている場合、専門の診療科では原因がなかなか分からず、十分な医療を提供できないことがある。総合診療科は1カ所で内科や外科など様々なアプローチから原因を探り、痛みのある場所以外の異常も見つける。現在、受診できる病院は全国に約300カ所ある。
 医療機関の診断によって自分の腰背の状況がわかれば、生活を改善すればよいのか、治療が必要なのかがわかる。気がかりな痛みは放置せず、きちんと原因を突き止めるよう心掛けたい。

婦人科系の病気に注意
 女性の場合、婦人科系疾患によって腰痛が起きることも多い。以前よりも生理痛が強くなったり不正出血が増えたりするなど、婦人科系の異常に注意することで、子宮や卵巣の病気がみつかることがある。
 最近の傾向としては、「骨盤内感染症クラミジアにかかる若い患者が増えている」と東邦大学医療センター大森病院の瓜田さんは指摘する。

 40〜50代の女性では、自己判断で更年期障害ではないかと疑って婦人科を受診したところ、検査で異常がなくうつ病と診断されるケースもあるという。内臓の病気でないことがはっきりするまで原因を探ることが大切だ。   』









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