若殿の気ままな独り言

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室温・湿度管理(20度以上、50~60%が理想)で、インフルエンザ予防を! 

2015-11-23 10:00:00 | 健康、フィットネス
室温・湿度管理でインフル予防 20度以上、50~60%が理想 (以下、日経ライフから一部抜粋)

『 11月に入り、朝夕の冷え込みが厳しくなり、空気も一段と乾燥してきた。すでにインフルエンザ流行の兆しがみえる。感染予防には、うがいやマスク、ワクチンのほか、「部屋の適切な湿度と温度管理が大切」と専門家は口をそろえる。では、いったいどの程度の室温や湿度がいいのだろうか。管理法を聞いた。

 朝起きたときに、喉がカラカラになっていることはないだろうか。「乾燥した部屋で口を開けて寝ているのが原因。インフルエンザウイルスが浮遊していたら、感染する可能性がある」と指摘するのは、東京医科大学病院(東京・新宿)呼吸器内科の瀬戸口靖弘教授。

■乾燥で粒子拡散
 インフルエンザは、インフルエンザウイルスを病原体とする気道感染症。日本では毎年冬に流行する。冬場は大気が乾燥しているが、部屋の暖房によって更に乾燥がすすむ。空気中に水滴など水分が少ないと、せきやくしゃみなどで勢いよく出た飛沫は遠くまで飛ぶ。それらに乗って、インフルエンザウイルスも拡散してしまうという。
 ウイルス表面にはタンパク質のとげが突き出しており、人が吸い込むと喉の上皮細胞にくっつく。その後、人の細胞の仕組みを乗っ取り、増殖を開始。「1個のウイルスが1日に1万個にも増える」(瀬戸口教授)

 感染する力を弱めることはできないのだろうか。「インフルエンザウイルスは寒冷乾燥を好み、高温多湿に弱い」(瀬戸口教授)という。1961年に研究者のG・J・ハーパー氏が「温度20度以上、湿度50~60%で空気中での感染力が下がる」ことをつきとめた。



 体感で知るのは難しいが、「温湿度計」が家電量販店などで千円程度から売られている。これを目安に加湿器で湿度を上げたり、暖房の温度管理をしたりすることができる。その場合、注意したいのが、湿度が50~60%を示しているからといって、必ずしもウイルスを撃退できているとは限らないということだ。

■温湿度セットで
 一般的な湿度表示で見る数値は「相対湿度」と呼ばれる。もう一つ、インフル撃退に重要な指標は空気1立方メートルあたりに含まれる水蒸気の重さ(グラム)の「絶対湿度」。「例えば湿度が50%とあっても、気温18度のときの絶対湿度は約8グラム、同30度なら同15グラムになる」と庄司内科小児科医院(仙台市)の庄司真院長。

 さらに「絶対湿度11グラム以下ではインフルエンザが流行し始めるので、湿度と温度はセットで見てほしい」(庄司院長)と指摘する。ハーパー氏のウイルス生存率の実験結果に基づき、長年インフルエンザの流行実態と気象条件との関係を解析してきた。
 温湿度計で、絶対湿度を「乾燥指数」「インフルエンザ警告表示」などと呼んで表示する機器も普及し始めている。「試してみるといいだろう」(瀬戸口教授)



 乾燥させすぎないためには、暖房器具の使い方にも工夫が必要。最も乾燥しやすいのがエアコンだといわれる。熱交換器に付着した水分を積極的に屋外に排出するためだ。石油ストーブやガスファンヒーターは燃料が燃える際に水蒸気が出るが、エアコン、電気ストーブなどは水蒸気は発生しないため、加湿しながら利用するようにしたい。
 加湿関連商品も種類が豊富だ。睡眠時に顔周りを集中的に保湿する保湿機や、室内環境の状態を色や音声で通知するセンサー、空気清浄機に加湿器を搭載したものもある。水を沸騰させるスチーム式、水を細かな粒々にして吹き出す超音波式、風を送って水を蒸発させる気化式などがある。

 ただし、使い方には注意が必要。湿度70%以上になると「過敏性肺臓炎と呼ぶアレルギー性の肺の病気を起こす人がいる」(瀬戸口教授)。部屋の湿度が高過ぎると加湿器の中にも細菌やカビが育ちやすくなり、これらを長期間吸い込み続けて起きるという。最悪の場合は呼吸困難に陥ることも。加湿し過ぎはやめ、タンクは1日おきに清掃したい。

 このほか、適度な湿度と温度を保つには、部屋の換気ほか、うがいやマスクの着用、水分をこまめにとるなどで口の中を潤すこともよいだろう。寒いからといってすぐに暖房機に頼るより、着る服で調節するのも手だ。
 一方、家電商品でも、空気清浄機機能搭載のエアコンなどが出回っているが、「空気清浄機そのものでウイルスを除去するデータは出ていない」(瀬戸口教授)という。

■ワクチンだけでは感染防げない
 インフルエンザの予防接種を受けた人も、受けるかどうか迷っている人もいるだろう。A、B、Cの3つ型があるが、大流行の原因となるのはAとB。「今季は従来の3種類に、新たな1種類を加えた4種類のウイルスタイプに対応するワクチンを導入している」(国立感染症研究所の小田切孝人インフルエンザウイルス研究センター長)
 「昨年打ったが発症した。打っても効かない」という人がいる。しかし、「ワクチンは重症化を防ぐもの。感染しないというものではない」(瀬戸口教授)。感染するかしないかの決め手は、日常生活での乾燥と温度対策にあると心得て、冬を乗り越えたいものだ。  』







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