若殿の気ままな独り言

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そこのアナタ、 「敷居が高い」誤用していませんか? 

2015-02-16 10:00:00 | 世事雑感
チャレンジことばのドリル。 (以下、日経ライフから一部抜粋)

『  よく会話で使う「敷居が高い」ということばの本来の意味をご存じでしょうか。誤用している人が意外と多いようですので出題しました。このほか、今回はバレンタインデーにちなんで、「恋」に関する問題も盛り込んでいます。ぜひ、チャレンジしてみてください。

(問題)
【問1】「会議で決をトル」の「トル」と同じ漢字を使うものはどれですか。
1)映画をトル 2)飛球をトル 3)筆をトル 4)血液をトル

【問2】誤字があるものはどれですか。
1)大義名分 2)狂気乱舞 3)意味深長 4)危機一髪

【問3】「敷居が高い」が本来の意味で使われているものはどれですか。
1)両親から借りたお金を返していないので実家の敷居が高い
2)あのフランス料理店は高級すぎて敷居が高い
3)敷居が高いという従来の百貨店のイメージを変えたい
4)この設計図通りつくるには日曜大工レベルの技術では敷居が高い

【問4】「恋」の旧字体はどれですか。旧字体とは、1946年に公布された「当用漢字表」以前に使われていた字体のことです。
1)惷 2)慾 3)憙 4)戀 


昔は恋文で、今はチョコで乙女心を伝える

【問5】「 」牛の角文字すぐな文字ゆがみ文字とぞ君はおぼゆる。「徒然草」に出てくる謎かけの「恋文」です。「 」に入るのは次のうちのどれですか。
1)ひとつ文字 2)ふたつ文字 3)みっつ文字 4)よっつ文字

【問6】「春一番」の説明として最も適切なものはどれですか。
1)年が明けてから初めて吹く強い南風
2)大寒を過ぎてから初めて吹く強い南風
3)立春から春分までの間に最初に吹く強い南風
4)3月以降、初めて吹く強い南風

【問7】肉とその異称の組み合わせで間違っているものはどれですか。
1)鶏肉―カシワ 2)猪肉―ボタン 3)鹿肉―モミジ 4)豚肉―サクラ

【問8】次のうち語源や由来が歌舞伎と関係ない言葉はどれですか。
1)正念場 2)三枚目 3)結局 4)大詰め

【問9】次の相場用語のうち読み方が間違っているものはどれですか。
1)日足(ひあし) 2)前場(まえば) 3)前引け(ぜんびけ) 4)始値(はじめね)

【問10】次の文章には間違いが3カ所あります。どこが間違っているか答えてください。(出題用に創作した文章です)
 僕は社内の野球チームに入っており、ライトで打順は4番。3月の下旬から4月上旬にかけて業界内6社による春のリーグ戦が開催される。打倒A社が目下の最大の目標となっている。A社は売上高で業界トップ。わずかな差で我が社が2番手として追っているので、実業の部分でもいわばライバル会社だ。実は、昨年秋のリーグ戦の最終戦は、A社か我が社か、勝った方が優勝という天下分け目の関ケ原のような一番だった。その試合では、先攻のA社が先頭打者ホームランで1点を先取して始まった。その後、我が社が足を使った機動力野球で3回裏に逆転、そして8回まで4対1でリードしていた。しかし、9回表にA社に4点入れられて、サヨナラ負けを喫してしまった。

 商売上の最大のライバルA社との優勝決定戦ということで、社の幹部もかなりの熱の入れようであり、社長、副社長、専務がそろって球場に駆けつけ、ハチマキを締めて野太い声で応援をしていた。8回が終わった時点で、僕を含めて皆が優勝を疑わなかっただけに、試合後は、選手や応援の社員ら多くの関係者が肩を落とし、お通夜のような雰囲気だったのをよく覚えている。

 そして、最近では、業界内でも注目されていた大型案件の受注を最後の最後に、A社に奪われたということもあり、チームの仲間は野球では何とか勝って、A社に一泡食わせたいと考えており、僕を含め選手は気合が入っている。なので、3月に向けて室内での練習や、筋力強化のウエートトレーニングを精力的に行い、寒くて雪が舞い散るなかでも持久力アップの走り込みも相当量こなしている。いつもはさぼりがちなBさんや、C君もこのところ毎回、練習に参加している。会社の関係者も、様々な差し入れをチームにしてくれている。春の大会は、是が非でも、A社に勝ち優勝するつもりで望みたい。

(解答と解説)
【問1】4
「会議で決をトル」は「採決」という意味なので、「採る」を使う。1)は「撮影」なので「撮る」、2)は「捕球」なので「捕る」、3)は「執筆」なので「執る」、4)は「採血」なので「採る」を用いる。よって4)が正解。

【問2】2
「狂喜乱舞」が正しい。踊り狂うほど大喜びすること。

【問3】1
「敷居が高い」とは、「不義理や面目のないことをしているので、その家に行きにくい」(「明鏡国語辞典第二版」大修館書店)が本来の意味。近年、2)3)4)の例文のように「高級、上品すぎて入りにくい」「程度や難度が高い」という意味でよく使われるが、違和感を持つ人も多い。「ハードルが高い」など別の表現を使いたい。文化庁の「国語に関する世論調査」(平成20年度)で、「あそこは敷居が高い」という例文を挙げて「敷居が高い」の意味をたずねたところ、本来の意味である「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」を選んだ人が42.1%、本来の意味ではない「高級過ぎたり、上品過ぎたりして、入りにくい」を選んだ人が45.6%という結果が出ている。

【問4】4
恋の旧字体「戀」は「いと(糸)しい、いと(糸)しいと、言う心」と覚える。1)惷=シュン、おろか。2)慾=ヨク〔ほしいと思うこと〕。3)憙=キ、よろこぶ。

【問5】2
「徒然草」第62段。延政門院(後嵯峨天皇の第二皇女、悦子内親王)が幼少の頃、父君の御所へ参上する人に伝言として詠んだ歌。謎解きすると「二つの線でできた文字(=こ)、牛の角のような形をした文字(=い)、まっすぐな文字(=し)、ゆがんだ形の文字(=く)、そのように(こ・い・し・く=恋しく)あなたさまのことを思っています」。多端な父を待つ気持ちを、言葉遊びで詠んだ無邪気でかわいらしい歌になっている。正しい歴史的仮名遣いは「こひしく」だが、「作者がこれをまちがえたのは、仮名遣いをよく知らないくらい幼かったためとも、当時の発音どおりの表記であったとも考えられよう」(旺文社全訳古語辞典第三版)。

【問6】3
「春一番」は、春先に初めて吹く強い南風を指す言葉。気象庁では「立春から春分までの間に、広い範囲(地方予報区くらい)で初めて吹く、暖かく(やや)強い南よりの風」としている。

【問7】4
「サクラ」は馬肉のこと。馬の肉の色が桜色であるため。また、桜の咲く時期は脂がのっておいしいため。1)カシワ=もとは「羽毛が柏餅に使われる柏の葉のような茶褐色の地鶏。また、その肉」を指したが、次第に鶏肉の総称として用いられるようになった。2)ボタン=猪の肉はボタンの花に似せて盛りつけるから。3)モミジ=花札で紅葉と一緒に鹿が描かれているため(語源は主なものを紹介)。

【問8】3
3)の「結局」は本来、囲碁などで「一局打ち終えること」をいった。「結」はしめくくり、「局」は囲碁や将棋の盤面。1)の「正念場」は、歌舞伎や浄瑠璃で主人公が性根(本領)を発揮する重要な場面から。2)の「三枚目」は、道化役の名が歌舞伎小屋の看板の三枚目に書かれていたため。4)の「大詰め」は、江戸の歌舞伎で時代物を演じる一番目狂言の最後の幕から。

【問9】2
2)の「前場」は「ぜんば」と読む。証券・商品取引所で午前中に行われる売買。また、その時間。午後の売買は「後場(ごば)」と呼ぶ。1)の「日足(ひあし)」は、1日の値動きをグラフで表したもの。1週間なら「週足(しゅうあし)」、1カ月なら「月足(つきあし)」。これらを始値(はじめね)、高値(たかね)、安値(やすね)、終値(おわりね)の四本値(よんほんね)で表したものが「ローソク足」。3)の「前引け(ぜんびけ)」は、午前の最後の売買。また、その時の値段。午後の最後(1日の最後)の売買は「大引け(おおびけ)」。4)の「始値」は、その日最初に成立した取引の値段。最後に取引された値段が「終値」。

【問10】
1)×サヨナラ負け→○逆転負け。2)×一泡食わせたい→○一泡吹かせたい。「一泡食わせる」は、だますという意の「一杯食わす」との混同。3)×望みたい→○臨みたい。


10問正解は日本語の達人、9問=言葉の上級者、8問=言葉に自信を持ってもいいでしょう、7問=言葉でそんなに恥をかくことはないでしょう、6問=ひょっとしたら時々、恥をかいているかもしれません、5問以下=言葉の勉強をしてみませんか。なお、問10は3カ所すべて正解して1問分の正解とします。   』






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