若殿の気ままな独り言

日常生活で見聞きしたこと感じたこと、はまってるマカオ/Macau/澳門のことなど、勝手気ままに書き綴ります。毎日更新!

ご用心! ダイエットが引き金で、太ってなくても脂肪だらけの体に・・・

2013-11-08 10:00:00 | 健康、フィットネス
「サルコペニア肥満」をご存じだろうか。サルコペニア=筋肉減少と、肥満=体脂肪増加が重なって起きる状態で、生活習慣病や寝たきりになるリスクが非常に高まることが分かってきた。筋肉の減少は30代から始まっている。特に、食事を制限するダイエットが要注意だ。(以下、日経ヘルスから一部抜粋)

『 体重を減らしたいと思ったとき、たいていの人はまず食事の量を減らすことを考えるだろう。でも、ちょっと待って。減食一辺倒のダイエットは、たとえ体重が減っても、将来の病気のリスクを高める可能性がある。


筋肉は加齢と共に減るため、サルコペニア肥満も年齢が上がるほど増える。早い人は40歳代で発症。70歳代では通常の肥満より多い。グラフは女性のデータ(データ、写真:すべて久野教授提供)

 筑波大学大学院人間総合科学研究科の久野譜也教授は「食事制限中心のダイエットは、体脂肪だけでなく筋肉量も減らしてしまう」と指摘する。筋肉が減ると、体内の代謝機能が低下するため、糖尿病や高脂血症といったメタボ系疾患のリスクが高まるのだ。
 筋肉量が病的に減った状態を「サルコペニア」という。代謝機能だけでなく、寝たきりや転倒骨折などを起こすリスクも高くなる病態として、近年、注目が集まっている。


サルコペニア(筋肉減少)と肥満(体脂肪増加)が同時に起きることで、高血圧、高脂質症、糖尿病などメタボ系疾患と運動機能低下のリスクが非常に高まる

 筋肉量は通常、年齢とともに減っていき、20~30歳代ではすでに減少傾向になる。食事制限だけのダイエットは、この加齢プロセス(筋肉減少)をわざわざ加速させることになる。


太ももの太さが同じ20歳代と70歳代の男性で、太もものMRI写真を撮影。70代では筋肉(中央の黒い部分)が減り、脂肪(周囲の白い部分)が増えている

 またサルコペニアの人は基礎代謝が落ちているため、体脂肪がたまりやすい。こうして筋肉減少と肥満が重なったのが「サルコペニア肥満」。メタボ系疾患のリスクが非常に高い状態だ。

食事制限ダイエットを3カ月行うと、全身の筋肉量が減少。有酸素運動を併用しても結果はほぼ一緒だが、筋トレを加えると、筋肉減少が抑えられた

 筋肉量が少ないため、外見的にはさほど太って見えないこともある。しかし「太ももの太さが一緒でも、MRIで断層写真を撮ると、中身がまったく異なるケースも」(久野教授)。筋肉率が測れる体組成計を使えば、自分でもチェックできる。
 運動直後にたんぱく質をとると、筋トレによる筋肉増加がさらに強まる。糖質摂取だけでは効果が小さい


運動直後にたんぱく質をとると、筋トレによる筋肉増加がさらに強まる。糖質摂取だけでは効果が小さい

 サルコペニア肥満は高齢者に多い病態だが、「早ければ40代でも起きる。若いうちから筋肉量を落とさないように注意することが大切」と久野教授。


ゆっくりした動作で、息を吐きながら10往復程度。腰を下ろしたときに、ひざがつま先より前に出ないように。(イラスト:平拓哉)

 必要な対策は、筋トレ。普段から行うのが望ましいが、ダイエットをする場合は特に重要。食事制限をしても、筋トレを併用すれば、筋肉の減少が抑えられる。さらに、筋トレの直後にたんぱく質を摂取すると、効果がいっそう高まるという。「全身の筋肉を鍛えるのが望ましいが、1種目選ぶなら、大きな筋肉を鍛えられるスクワットがお薦め」(久野教授)だ。 』