若殿の気ままな独り言

日常生活で見聞きしたこと感じたこと、はまってるマカオ/Macau/澳門のことなど、勝手気ままに書き綴ります。毎日更新!

騙してもまだまだ騙せる日本人

2008-11-10 12:46:20 | 世事雑感
今、邱永漢(きゅうえいかん)の『騙してもまだまだ騙せる日本人 -君は中国人を知らなさすぎる-』という本を読んでいます。彼は台湾生まれ、東大卒で、作家(直木賞受賞)、経済評論家、経営コンサルタントとして幅広く活動している人とは知っていましたが、彼の著作を読むのは初めてです。一般的には「お金儲けのノウハウを教えるおっちゃん」としても有名ですよね。

「BOOK」データベースによると、『日本人は信用を重んじる。日本人の尺度で測ると中国人は平気で嘘をつくし、約束も守らない。一方、中国人は、日本人は信義を守らないと考える。この違いは、お互いに相手の考え方を理解せず、自分らの物差しで物事を測ろうとするからだ。ビジネスでも、国と国とのつき合いのうえでも、よきパートナーとなるための「隣国人の本音がわかる本」』と内容紹介されています。



最近はツアーで、香港・マカオ、台湾など中国人と接する機会が増えたので、中華文化圏の彼らの人となりを少しでも勉強しようと思って、読み始めました。まだ読書途中ですが、本の中では会社、家族、お金に対する考え方の明らかな違いから、はたまたタオルの使い方、ご飯のよそいかた、スプーンの使い方など日常生活で目にする些細な動作などが具体例を挙げて、なぜそういう思考、行動パターンになるのかが説明されています。

本の中で、中国人のことを判りやすく例えて分析していたところがあったので、一点紹介します。 『日本人の中で中国人に一番よく似ているのは大阪商人だが、大阪の人は銭に細かいだけではない。駆け引きも多いし、がめついし、しっかり貯め込むし、ケチなところもあるけれども、信用は守るし、義理人情には厚いし、お金を使わなければならない時はちゃんとお金を使う。また、そうした人に尽くすべきことを心得た人だけが大きくなっている。だから、中国人は大阪商人をもう少し徹底させた人間だと思えばわかりやすいし、大阪商人とつきあう要領でつきあえばだいたい間違いない』
なんとなく判るでしょう!?

メタミドホスの水餃子の件の時、邱永漢をネゴシエーターとして中国に送りこめばよかったのにと思いました。中国外交の顧問として面倒みてくれたら、いいお仕事してくれると思います。

これ読んでたら、香港で70億円もの失敗せぇへんかったかもしれんのにねぇ、小室くん。