昨日の日曜日に、比叡山へ車で向かった。少しは涼しいかと、深い森の中に涼を求めた。
根本中堂の手前の刻印の碑である。確かにここは比叡である。
東塔の入り口のすぐに国宝資料殿があり拝観した。
3階の部屋に、大きな墨絵が展示されていた。仏教東漸図(仏教が東に少しずつ伝播してきた図)とあって、縦2.6m・横6.0mの七折屏風仕立が2面あった。
今年は中国で天台宗をはじめて唱えた僧智(ちぎ)の1400年の大法会が行われたのに因んで、水墨画家の「傳 益瑤」(フー・イーヤオ)氏の手によって4年の歳月の後、完成を見たものである。
彼女は、平山郁夫画伯にも師事し、先般NHKTVの趣味百科で「水墨画への招待」の講師として活躍していた。
襖絵が冊子に編纂されていたが、その表紙である。図柄は鑑真和上(がんじんわじょう)が、日本の地を踏んだ時の絵図である。
盲目の眼をやや空に向けて、上陸した悦びを表現していますね。
この砂漠こそがチベット高原の広大な砂漠でした。そして泉がありました。玄奘は駱駝に泉のありかを教えて貰ったと言われています。
この砂漠の絵の左端に、山の崖にくっついているお寺があります。
また、インドの僧が天山山脈を越えて中国に入り仏教を伝えた。また中国の僧法顕はインドに渡るときに、崑崙山脈を越えたといわれています。
この黒い険しい山脈こそが崑崙山脈です。法顕が左の端にいる。
6×2.6mの屏風が2枚で、カメラに収まりきれないほどの大きさです。仏教の伝播、特に天台宗のわが国にやってきた有縁の数々が描かれており、一つ一つ見ていくと楽しい。
それも4年もかけて描くなんて
考えただけで気が遠くなりそうです
普段なら、よくある宗教画のひとつとして、フーンと言って見過ごします。
今回はちょうどチベットへの道をアップ中であることもあって、じっくりと鑑賞してしまいました。
ゴビの砂漠も、チベット高原の砂漠も、崑崙山脈も、身近に感じていました。
特に、tetuさんは、ものすごくその気持ちが強かったと想像します。
中国=チベット=ネパール=印度と、仏教の道には、釈迦がいて、菩薩がいて、
親しみを感じています。