キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

グラナダ版ホームズ『バスカビル家の犬』

2012年11月19日 | ☆グラナダ版ホームズ
The Hound of the Baskervilles

何度か台所で料理をしながらBGM的に音声を流す形で鑑賞。時々チラ見。
なかなか2時間ゆっくり座って見る時間が取れません。
繰り返し見ているうちにあることに気がつきました。

くだらないことです。よ。

まず、冒頭で新聞売りが新聞を売ってるんですけど、その声が
「パイパ、パイパ!」と聞こえます。
なんだろと思ったら、paper! paper! なのですね。コックニー訛り。しょっぱなから手ごわい。


バリモアがバスカヴィル館に到着して一息ついたヘンリー卿に
だんな様が落ち着かれたら、わたしたち夫婦はお暇をいただいて・・云々というあのシーンに、「話してくれてありがとう。バスカヴィルアームスがどうのこうの」という台詞があるんです。
私ここを勝手に、「商売を始めるなら、『バスカヴィルアームス』って屋号を使ったらどうだ?」と言ってると思ったんですけど、どうなんでしょ?原作にこういうセリフあったかな?

アームズって、よく宿屋の名前になってる気がします。でもほんとは紋章って意味でしたっけね?余談ですが、カナダ版では、バリモアの新しい商売は自転車屋になってました。それこそ、そんな話あったっけ?


さて正典の部分の台詞をあたって見ましたが、『バスカヴィルアームス』のくだりはなかった。
該当部分これだけ。↓↓↓↓↓↓

ヘンリー卿“But what do you intend to do?”
バリモア“I have no doubt, sir, that we shall succeed in establishing ourselves in some business. Sir Charles’s generosity has given us the means to do so. ”


ネットでテキストを入手しました。それによるとここの台詞は以下の通り。
太字は、正典に該当箇所あり。


ヘンリー卿:Well what do you mean to do?

バリモア:Oh Sir Charles's generosity has given us the means to set up in business in a small way sir.

ヘンリー卿:Well thank you for telling me.Might I look forward to you pulling me a pint in your own house one day?

バリモア:That is the sort of thing sir. thank you sir.

ヘンリー卿:Good.Mind you call it Baskerville arms?

バリモア:Yes sir.Thank you sir.


ありました。
やっぱりそういうこと言ってました。

「話してくれてありがとう。じゃ、いつか君のところで1パイントを入れてもらうのを楽しみにしていいんだね?」
「はい、そんなところかと存じます。ありがとうございます。」
「よろしい、では、バスカヴィルアームズと名前をつけたらどうかな?」
「はい。ありがとうございます。」

わ~い、聞き取れてた~。


さて、休みの日にもう一回ちゃんと字幕で確認しました。
「君は有能なな執事だ」って書いてありました。それって違うのでは?
そう思って吹き替えも確認。吹き替えは、店の名前はバスカビルアームスだ!って言ってました。

グラナダは吹き替えが圧倒的に良い気がしてたけど、やっぱり!



あと、グラナダ版ならではの特典映像(違)
ジェレミーホームズクッキング♪のシーン。

SH:Do try my stew. ボクのシチューを試してみたまえ。
 Please Watson.  どうぞ、食べて、ワトスン!
JW:Its quite disgusting Holmes. こりゃ、実にひどい代物だよ。ホームズ。
SH:Yes. そうだな。
JW:Yes it is. そうだよ。
SH:Well it's better when it's hot. まあね、温かければ、まだ食べられるんだけどね。

確かに不味そうでしたね~♪




ドラマの感想も。

映像的には原作に忠実で、はじめてダートムアに乗り込んだヘンリ卿とワトスンの心象と重なる、どよんと寒々とした荒野の景色、騎馬警官。暗くおどろおどろしいバスカヴィル館。
雰囲気バッチリですね。

ドラマは2時間スペシャルではありますが、さすがに全部盛り込むには尺が足りなかったと見えて、いろいろはしょられています。
はしょりはいいけど、改変もありました。
最後のクライマックス、モーティマ博士が参加していました。
(正典ではレストレードが参加。シャーロックでもレストレード参加してましたね。)モーティマ博士は、骸骨好きの気のいい田舎医者というイメージだったんですけど、このドラマではなかなか重要な役割をしてますね。
ホームズのキャンプにもワトスンに同行してますし。

モーティマ博士がはじめてベーカー街にやってきたとき、ワンちゃん連れてるのは正典どおりなんですが、部屋までつれて入ってるし、しかもソファに座らせていますよ!正典では玄関先につないでいたはず。
っていうか、知らない人の家に犬連れてくるの?しかもソファに座らせるの?
わ~私ダメだわ~と思ってみてました(笑)
よく慣れたワンちゃんでしたけど。

朝の食事の場面。
バスカヴィル館、気持ちのよい食堂でした。
ここでならご飯食べたい。
この当時の貴族の暮らしは「朝食用の食堂」「晩餐用の食堂」って分かれてたんですよね。朝ごはんは明るい気持ちのよいお部屋で、晩餐は荘厳な内装の食堂で。

ヘンリ卿。
好青年でしたね。カナダ版は可愛い青年でしたが。こちらも男前。
あんまり新大陸育ちな感じはなかったけど。
でも小柄なヘンリ卿の服をセルデンにあげてもちんちくりんなんじゃ?
と心配になっちゃいました。セルデンも小柄設定?





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