キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

宮本常一 歴史講座

2016年01月12日 |   └─宮本常一


日曜の朝、ツイッターを見たら宮本常一のことをつぶやいている人がいた。一昨年トークイベントに行った、畑中さんだった。
何気なく、宮本常一というキーワードで検索してみたら、その日の午後に行われるイベントの情報が目に入った。場所を見たら東京だ。あ、これ行けるかも。会場は東高円寺にあるカフェらしい。お散歩カフェとのこと、どんなお店なのかな?あちらの方面は文化の香りが漂いますね。


講師の先生は、軽野造船所という屋号で活動されている岩崎(字はたつさき)さん。静岡の方で、歴史講座の他にも歴史をテーマにしたTシャツなんかも作ってるらしい。遺跡の発掘もしているらしい。今日は、宮本常一の生まれてから死ぬまでを語ってくださるとか。

会場は東高円寺駅からほど近い喫茶店で、奥に小上がり席があり、散歩関連の書籍がぎっしり!散歩イベントなどもやっているのだそう。店主さんも素敵な女性でした。きっと散歩好きな方なんでしょうね。話があいそうだ~。
散歩かふぇちゃらぽこ

参加者はなんと私を入れて二人。
もったいない。
もっと宣伝しないと!!
こないだの六次元のとか寿司詰めだったのに。


内容メモ(私が気になったところ)

●周防大島の宮本の生家は、今は常一の三男さんが住んでいらっしゃるのだそう。
●宮本の父の教え10箇条の含蓄。
●河原の流木に石を載せてあるのは所有権の主張
●自分の母の骨上げの様子も写真に記録する常一。火葬場ではなかった。
●安保デモな様子を眺める人々を記録する。この視点は六次元のトークイベントでも話が出ていた。人が撮らない写真を撮る常一。
●宮本が学者の道へいかなかったわけ。
●内蒙古の西北研究所、満州の建国大学、人類学と軍事学の繋がり。これからのエスノロジーの進むべき先は?
●戦中から終戦直後の、北海道への棄民。この政策に関わった宮本の心の傷、では、他にどんな道があったか?
●対馬は要塞法というものがあり、他の地域より人の出入りが制限されていたから八学会のフィールドに選ばれた。


2時間くらいで生涯を語るというわけでかなり駆け足だったけど、知らない話もあったし、やはり他の人が語る宮本像は新鮮で面白かった。今回は入門編のように感じたので、できればまた、テーマを深く掘り下げた話を聞いてみたいです。


私が宮本常一にひかれるところは、文明や文化を普遍化してみる眼にあると思います。彼は生まれて初めて海外に行ったのはアフリカだったわけですけど、そこでも日本でやったのと同じように農地を見て、人々の暮らしを見ている。そんな視点が自分にもほしいし、それがあればこの複雑な世界を生きていく上で魔法の杖のようなものになるのではないかと感じている。

今は、まだ憧れているだけだけれど。

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