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自由が丘駅前のイタリアン、マダムのひとりごと

ワイン色々~イタリアピエモンテ編~

2020年05月18日 | マダムのひとりごと

西がフランスに接している濃いピンクの州です。

海のない州ですね。ピエ(足)モンテ(山)文字通り山の麓でアルプス山脈の麓に位置します。山のワインを作っておりますよ。

ピエモンテ州はトスカーナ州と並ぶ2大産地。しかも高級ワインが90%ほどを占め、ワインの65%位が赤ワインだと記憶してます。定かでない(笑)
もともと明治維新のころまではフランスサヴォイア王朝に統治されていたのでその料理や文化はフランス的です。お料理はバターやチーズを多用しますので、さっぱりしているとは言えない。
で、そのさっぱりしていないお料理をタンニン重厚の渋めの赤ワインでいただくという感じです。

代表的なワインはバローロ、バルバレスコ。バローロはイタリアワインの王様と言われておりますよ。味わいは非常に力強く、でも繊細で複雑。ピエモンテ州の南で作られています。
バローロが作られる南部ランゲ地方はアルバ地区とロエロ地区に分かれています。この二つの地区は実に仲が悪いのです。アルバはほおっておいてもバローロというワインで有名。一方ロエロは虐げられてきたのですが、最近ロエロアルネイスという白ワインが大人気で注目が集まり、そこで作られる軽めのバローロやドルチェットという品種から作られるカジュアルで美味しい赤ワインにも人気が出てきました。
そもそも地元の人はバローロとかあまり飲みません。あ、もちろん私も。高いから普段はドルチェットやバルベーラという品種を飲み、記念日や人が集まった時にバローロをいただく感じですよ。

脱線しました(-_-;)
ピエモンテ州を代表するお酒バローロは大きく5つの村に分けられます

ラ・モッラ村。。。優美で若飲みが出来ます。私の印象ではタンニンがたっぷりだけどざらついてないので若飲みが出来る印象。頂きやすい。 代表的な畑はブルナ―テ
ヴィエッティの作るブルナ―テがエレガントで好きですね。

カステリヨーネファレット。。。。軽快で優美。非常に女性的でバローロなの?って印象だと思います。非常に奥が深くわかりづらい。大ファンな人は多いのかも。ピノノワール的だと思ってください。

バローロ村。。。ラ・モッラの優美さとモンフォルテダルバの力強さを併せ持つバランス型のバローロを作ります。代表的な畑はカンヌビ。非常にエレガント且つ誰もが愛する味わい。
カンヌビはバローロ最古の畑です。最古の畑だと思っていただくと感動ひとしおではないでしょうか?

セッラルンガダルバ。。。マグネシウムの割合が土壌に多く、渋くスパイシーな印象。最も超熟で力強く複雑。私はセッラルンガが大好きです。ヴィーニャ・リオンダ(Vigna Rionda)、ラッツァリート(Lazzarito)、パラファーダ(Parafada)、ガブッティ(Gabutti)、オルナート(Ornato)、カッシーナ・フランチャ(Cascina Francia)など綺羅星のごとき著名な畑が並びます。

モンフォルテダルバ。。力強いと言われています。粘土質が多いのだと思います。重たい印象。ドメニコクレリコのジネストラとか美味しかったな。

この5つの村の特徴を感じながら飲める機会をコロナ明け作りたいものです。

最近では温暖化のためバローロを作るエリアも影響をうけてきました。そこで注目されているのが同じピエモンテ州でももっと北で作られているガッティナーラやゲンメです。
まだバローロほどお高くないので、この辺りを飲んでみられると楽しいかもしれません。品種はバローロと一緒でネッビオーロ。北のほうではシノニムを使ってスパンナと呼ばれておりますね。

白は先ほどご紹介したカジュアルなロエロアルネイス。そして最後に塩気があるミネラリーなガヴィ。この辺りがお勧めでしょうか?そしてこの州には中部にアスティという地区があります。この辺りのマスカットで作られる発泡酒アスティスプマンテや微発砲のアスティ。これからの季節にお風呂上りに飲むのが私の趣味。これは美味しいよ~。

昨日の晩御飯:ねばねば丼(納豆、山芋、マグロ丼)ワカメと豆腐のお味噌汁、インゲンの胡麻和え
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