
第二次世界大戦の独ソ戦を舞台にした小説。ソ連に実在した女性だけの狙撃訓練学校で狙撃兵に育てられた少女の戦いを描く。スターリングラード攻防戦、ケーニヒスベルグの戦いが描かれたラスト150ページは圧巻。
とはいえ印象に残ったのは100万人以上の女性が従軍したというのに彼女たちは戦後無用となり生きて帰った女性兵士は皆から敬遠されたというところ。さもありなん???
戦争が終わった女性兵士には愛する人、または趣味が必要と実在した女性天才狙撃兵は小説の中でそう語っていた。
愛する人と趣味。全世界の女性が持っていたい普通のものと戦争の悲惨さのギャップが甚だしく、怒りさえ感じてしまう。
戦争はいつの時代もとんでもない勝手な殺し合いに間違いない。
早く今現在の戦争が終わってくれるよう祈るばかりです。
今日の賄い:里芋と鶏肉の甘酢餡、小松菜のしゃきしゃき炒め