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自由が丘駅前のイタリアン、マダムのひとりごと

Grand Cruの会

2013年01月30日 | マダムのひとりごと
昨日は休日。午後から所属する会、Grand Cruのワイン会に行って参りました
会場は表参道Graceさん。マガーリ同様自然栽培野菜を使っており共感ができ、かつシェフの優しいお味がとても気に入っているフレンチです。

ワイン会のことを報告する前に自然栽培とは?
農薬、化学薬品は勿論のこと、堆肥や有機肥料さえ使わない野菜のことです。
この方法で野菜を育てるには畑を常に入れ替えなければなりません。つまり大根を同じ畑に植え続けると畑がダメになるのです。収穫量も当然多いとは言えず大変なご苦労があるとは思いますが、その野菜のお味は地味ながらも滋養にあふれた優しいもの。私自身がその野菜の大ファンで、マガーリでもその野菜を使った茹で野菜が人気です。

Graceさんはフレンチらしく茹でた野菜をシェリーヴィネガーにて食べさせてくれます。これはシェフのスペシャリテ。ぜひ皆様も。。


で、ワインワイン。昨日のテーマは日本のワイン。グラースさんの優しいお料理にぴったり。

2011 クリサワ・ブラン  ナガサワヴィンヤード  北海道岩見沢市  2,800円
2010 御坂  甲州樽発酵  勝沼醸造       山梨甲州市   3,150円
2010 菊鹿 シャルドネ樽発酵  熊本ワイン    熊本県熊本市  3,500円
2009 マスカット・ベリーA キュヴェ・イケガワ シャトー酒折ワイナリー 山梨県甲州市  3,800円
2010 奥出雲ワイン・小公子 奥出雲ブドウ園    島根県雲南市  3,675円
2010 ドメイヌ・ソガ ルヴァン ナチュレル ヴィーニュ フランセーズ 1er 小布施ワイナリー  5,250円

それと宮崎の熟成した泡もの一本。

小公子という出雲の山葡萄を除くと、皆かなり優しい味わいで日本食に合いそうです。

一番好きだったものはクリサワ・ブラン。ゲビュルツ・トラミネールという華やかでスパイシーな品種がメインになってます。和食でなくとも中華にタイ料理なんでもの味。
菊花シャルドネはインパクトこそありませんが、バランスが非常に良いシャルドネ。有名な勝沼醸造さんの甲州はテロワールを意識した作りです。数年前にいただいたときよりも数段美味しいと思いましたが、いかんせん樽が効きすぎというか、甲州葡萄自体にそもそも香りや果実味が不足気味なので、樽を効かせて特徴を出すというのは一つの手として悪くないと先生のお言葉。
白は全体的に美味しいとの評価でした。

さて赤ですが、マスカットベリーA。お鍋やマグロの刺身や日本食全般によさそうです。先日友人とも飲みましたがその時も好評でした。
小公子という山葡萄は杉ちゃん顔負けのワイルドさ。でっぷりとしたおばちゃんを彷彿させるとTASTING COMMENTには書いてありました。マディランという南仏のワインのイメージに近いかも知れません。

ドメーヌ・ソガさんは知る人ぞ知る、ウツケボーイズの一人。メルロー主体のワインを飲ませていただきました。その味はボルドーを意識した上品でINTERNATIONALな味。
5,000円だすならインターネットでシャトーデゥクリュ・ボーカイユが買えちゃうのよね~と先生のおっしゃることはしかり。日本のワインの良いところは日本食に会いそうな優しいお味、そして皆魂込めて懇切丁寧に作っている。ただしワインつくりにとって、日本の降雨量や気温は決して味方ではなく手間をかけた分、お値段が張ってしまいます。
電機産業を思い出しちゃいましたが、国際競争力が無いというのが欠点です。

皆様にもっともっとワインを飲んでいただき、生産量を増やし、価格を下げていくといった抜本的な対策も今後必要かな~と頑張っている生産者さんたちのものをいただき思うのでした。
とはいえ、バブル期のようにタニックで樽を効かせたワインというのは今はやってません。身体に負担のない葡萄や土地の味を生かした作りが全盛の今、日本のワインも面白みがあって非常に立派!!と個人的には○でした。

*三上延、ビブリア古書堂の事件簿 読み終えました。三上さんはどんだけ古書が好きなんだろ~と想像しほくそ笑んだ感じ。さくっと読めます。月9で剛力ちゃんが演じているそうです。本が苦手な人はそれでも面白そう。
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