思いつくまま感じるまま。

身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

どんな人生がいいか

2005年06月14日 | Weblog
どんな人生を送りたい?
と問われたら、私はあらゆることを経験できる人生がいい、と答えそうだ。
現実には不可能で、たった一つの人生しか経験できない。しかも大部分は終わってしまっている。

幸せな家庭?、平凡な妻と子供と孫がいて平穏な日々、時が来れば静かに逝く。
芸術に携わる?一生芽が出ない独りよがりの芸術家、そんなのもいい。
企業家?巨万の富を集める、金で買えないものは無いと考え、結局金で買えないものが多いことに気づき死んでゆく、それもいい。
殺人者?信念に従って実行し、後悔せずに牢獄で一生を終わる、死刑に従う。それだっていい。ちょとまずいかな。
ドンファン?世界中のあらゆるいい女と寝る。最後に老いぼれて独り寂しく死ぬ。無理か。
隠遁者?世間に見切りをつけて求道の士として死ぬ、朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり。
平凡に生きたい?凡々と生きて、凡々と死ぬ。人生をちょっと愚痴りながら。

自分の人生は一つだけだ。
それも自分で選べるようで選べない。
人間は普通保守的だ。現在ある状況を変えたくないと考える。思い切って変えた後には何が待っているか分からないから躊躇する。

何かを選び信念を持って挑戦できる人は幸せである。夢は叶うといわれる。夢を持てない人が多い。夢とは文字通り夢中で挑戦すること。
夢があれば、日常のあらゆる選択が夢に向かって収斂される。あらゆることを夢の実現に役立てようとする。あらゆる行為が夢の実現に費やされる。
その代わりに夢の実現を阻む多くのことを犠牲にすることを厭わない。

大きな夢を持つほど、断念したときは悲惨だろう。余りにも多くのことを犠牲にしたことに気づく。

だから~。
ちっちゃな夢で辛抱しよう。
生き甲斐も小さい代わりに、犠牲にするものも小さい。
それが凡人に許される人生と生き甲斐だ。ふん。