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アパレル

ただ、そんな訳で袂(たもと)を分かつことになるかと言うと、そうはならないでしょう。

こうして「どこでも買えるものを、より役立つに」供給してきた大型モールですが、最新の動きとして見られるのが、ゾゾタウンを運営するスタートトゥデイをはじめとした、運営元のPB(プライベートブランド)開発です。

驚いたことにいっても、運営元はユーザーの膨大なネットワーク上のデータを保持しています。

モールという販路を失うことは、ブランドにとって大きな痛手だからです。

割り切って付き合いを続けるか、独自のチャネルを持つか。

利幅を大きくしようとすれば、PB商品を作って販売するのが最も成果的であり、今後もこの動きは進んでいくと私は見ています。

モールに出店しているブランドからすると、自分たちの洋服の購買履歴を活用され、間接的にユーザーの取得をアフターケアしていることにもなります。

これまで蓄積してきた大量の購買情報を活用すれば「白のTシャツはクルーネックが売れやすい」「ワンウォッシュジーンズはひと月に何本くらいさばける」といった動向を的確に読み取ることができます。

ブランドは現在、岐路に立たされているといえます。


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