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RVでの小旅行。

オキシダント注意報・・・

2012-07-25 19:07:19 | 健康?
健康に影響を与える光化学スモッグの原因物質である光化学オキシダントとは、工場や自動車から排出される窒素酸化物及び炭化水素類(揮発性有機化合物)を主体とする一次汚染物質が、太陽光線を受けて光化学反応を起こすことによって発生する二次汚染物質である。この有害物質が高い濃度で発生した場合に目や喉の痛みや、呼吸障害を引き起こすことが知られている。

光化学オキシダントは目には見えず臭いは無いと云うのが通説だが、職場のある備前市では何かが焦げた様な臭いと共に空は白く霞んでいた。喉がイガらっぽく咳が止まらない・・・風邪でもひいたかな?と思っていたが、こうして帰宅後ローカルニュースを見て光化学スモッグだったと知った次第。

昨年度、全国の全ての測定地点で「光化学オキシダント」が環境基準を超えたことが分かり、環境省は原因となる物質が中国大陸から拡散していないか監視を強化すると共に詳しい発生源などの研究を進める方針なのだそうだ。日射しが強く、気温が高く、風が弱い日などに発生し易いと云われ、猛暑だった昨夏は「光化学オキシダント」の濃度が全国1100か所余りの全ての測定地点で環境基準を超えたのだそうだ。但し、日本独自で原因物質を排出していて光化学スモッグが公害として社会問題化した1970年代の水準の半分以下なのだが、高濃度な有害物質に晒される地域が日本全土に拡散している。だが日本国内では窒素酸化物や有機化合物等は「排ガス規制」等で削減が進んでいて原因物質の排出が日本国内では無い可能性が高いのだ。(光化学オキシダントの環境基準とは1時間値が0.06ppm以下だが、本日注意報が発令された熊山局では0.12ppmだった。)

因みに、中国はこうした越境汚染を一切認めておらず対策は困難だ。但し、この責任は中国だけにあるとも云えない。そもそも中国を世界の工場として、そこで作られる商品を輸入しているのは日本を初めとする先進各国だ。我が国は被害者でもあると同時に加害者でもあるという意識でこの問題に望まない限り解決には至らないだろう。



現在は、こうして有害化学物質の越境汚染が問題だが、中国は今後10年間に、中国以外の国々が所有する原子力発電所合計数の3倍相当の原子力発電所を建設する計画を持っている。つまり、有害化学物質が日本全土に飛散する距離に、現在全世界で稼働中の3倍の原子力発電所が林立する事に成るのだ。
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