昨日、40歳の誕生日を迎えることができました。
これもひとえに、父母が私を生んでくれたおかげ、多くの方々に生かされてきたおかげと、
感謝感謝でございます。
40歳の節目の誕生日は、宇東梱包運輸が所属する事業組合の青年部の仲間と、伊那食品工業様
に研修にきております。鬼澤先輩に同行していただこうと日程調整をした結果、偶然3月7日に信州
伊那地域経営研究会の勉強会で伊那に来ているとのこと。その日程に乗っからせていただき、
一日目は、伊那食品工業様の塚越専務を中心に勉強会、夜は信州伊那地域経営研究会に混ぜて
いただき、勉強会の後は、合同の懇親会。
二日目は、朝から、伊那食品工業様の朝の掃除、朝礼、ラジオ体操に参加。
そしてなんと塚越寛会長との勉強会を90分もいただきました!
その後、新入社員・3年目・6年目の社員さんを囲んで勉強会をさせていただきました。
その後、お昼をはさんで、「夢ケーキ」で有名な菓匠Shimizuさんで、清水シェフを囲んで勉強会。
なんと、濃密で、素敵な2日間なのでしょう!
一日目、塚越専務にご案内いただき、会社の概要のご説明や、工場や施設をご案内いただきました。
塚越専務とは、2004年日本JC経営資質開発委員会で一緒に学んだ仲間で、私たちを温かく
迎えてくださいました。
それにしても、伊那食さんは、その敷地に足を踏み入れるだけで、穏やかで優しい空気が流れている。
社屋に入り、社員さんにご挨拶いただくと、一流ホテルのおもてなしを感じる…
ここにいて、息をしているだけで、自分に何が足りなくて、何をすべきか教えてくれます。
夜は、信州伊那経営研究会との合同勉強会。
講師は鬼澤さんです。
・ファシリテーターとは何か、なぜファシリテーターが必要な時代になったのか。
・将来がある程度分かっている変化が比較的の少ない時代は、中央集権トップダウンでよかった。
・トップも将来がわからない変化が激しい時代は、現場で考え、話し合うことが重要。
(変化は現場でおきている)
・「日本人の社員は優秀だ。課題を与えれば高いレベルで遂行する。
しかし課題がなにか見つける力がない」(カルロスゴーン)
・リーダーがまず自分に問いかけなければならないこと
「この状況の中で、自分はどう貢献できるのだろうか」
「私は人の成功のためにどう貢献できるだろうか」
リーダーシップは、リーダーのものではなく、メンバーの目の中にある。
・よきリーダーになるためには、まず自分をリードする。そして、人をリードし良いチームをつくる。地域の人をリードし、良い地域を創る。
・リーダーシップに大切なのは「共感」
んんん、まさに「共感」が足りないように感じた…
合同勉強会の後は、合同懇親会!
これがすごかった! のちほど書きます…
二日目: 朝7:50から掃除、朝礼
伊那食さんの掃除は、本当にすごい…参加させていただきましたが、掃除するところがない…
毎日の掃除で、高所作業車が出動して、赤松の皮むき作業をしていたのには驚きです!
休みの日でも有志の社員が出てきて、敷地を掃除しているのだといいます…
ラジオ体操も半端ないです! 本気のラジオ体操です。
みなさん声出してます、でも気負った感じは全く感じません。(塚越会長が一番声出していました…)
9:30より、今回のメイン塚越会長を囲んだ勉強会。
参加者には、事前に著書「いい会社をつくりましょう」、「年輪経営」を読んできてもらい、最初から質問形式での対話型勉強会。
なんという贅沢なのでしょうか…
一番ぐっときたお話しを紹介すると。(うまく書けるかな?)
会長: 会社というのは、倒産するものだ。 倒産するのが自然で、永続というのが不自然なんだ。
私: …? (理解できない)
会長: 飛行機に例えると、落ちるのが自然でしょ?
私: …? (まだ理解できない)
会長: つまり何もしないと、重力で落ちるよね? だから一生懸命飛んでるんでしょ?
私: そういうことかっ!!
会長: つまり、会社も放っておくと必ず倒産する。
だから、みんな一生懸命、倒産しない方に会社をもっていかなければいけないんだよ。
なぜ、会社は倒産に向かうのか、それは人の欲だ。
経営者は私腹を肥やそうとする、社員はできるだけ休みたいし、給料は上げてもらいたい。
これは人間して自然に発生する欲だ。
だから、放っておくと、必ず倒産する方向に向かうのだという。
だから、そうならないように、人の心を正しい方に導くことが大切なのだということだろう。
言ってしまうと確かに当たり前のように聞こえるが、全然そんなこと考えたこともなかった。
・まず人ありき、売上も利益も、人の幸せのためにある。
製造工場でありながら、ほとんどの方が正社員だという。製造業ではありえないのではないか?
正社員として終身雇用できるように、売上も利益も少しずつ増える末広がりの年輪経営だという。
売上や利益から、必要な人や人件費のありかたを考えるのとは、まったく逆の発想だ。
次に、新入社員・3年目・6年目の社員の方との勉強会。
本当に、会長が言っていることは浸透しているのか?
実際現場では、違うこともあるんじゃない? (なんて思っている参加者は少なからずいたと思います)
参加者: 土日これらる人は掃除のために出社すると聞きましたが、押し付けられているって感じたことない?
3年目社員さん(女性21歳):
ん~、やだと思ったことは最初はありましたけど、先輩たちも皆一生懸命やっているし、
それに「私がやらなければ誰がやるんだ」って価値観を自分で持っているので…
掃除をしないと、リズムが乱れちゃうんです。
参加者一同: …
新入社員さん(女性22歳):
土日は会社は休みでも、かんてんパパガーデンはやっています。
土日の方がお客様多いのに、掃除する人が少ないっていうのは違うんじゃないかと思います。
一同: …
参加者: 今、会社では課題とか問題とかないの?
6年目社員さん(男性):
甘さがあるということですかね。 私たちは会社から守られています。
普通の会社からみると、甘い環境にあると思います。
ゆでガエルにならないように危機感を持っています。
3年目社員さんも、新入社員さんも全く同じ意見…
参加者一同: …
絶対答えを仕込んであるに違いない!(と思った参加者は少なからずいたと思います)
塚越専務:
この子達には、昨日、時間空けといてとだけ言ってあって、何がおきるか何も知らせていません。
とくにこの3人は、人前で話すのは初めてだと思います。
一同: …
すごすぎます…、これが伊那食品なのでしょう。
参加者一同、のけぞっていました。
ううううん…ここまで書いて、あまりにも、長くなるので、 続きということで…