森歩き 事務局日誌

森に山に、森林ボランティア活動に、面白い物があれば何でも見に行きます。

賀来飛霞 展

2016年10月26日 | 展覧会
今年は大分県の賢人 賀来飛霞さんの
生誕200年記念とかで 今宇佐の大分県歴史博物館で展覧会をやってます。

そりゃあ 行かんと ということで宇佐までお出かけ。
彼が描いた 虫類や鳥類の絵がおめあてだったのですが 展示作品のほとんどが植物でした。
まあ、本草学者なので 仕方ないかとも思うけど わたしはアカガエルの絵が見たかった!!
で、本草学者って 今回初めてお勉強。 江戸時代の医療は 薬草による治療がほとんど。
で、薬草が分かる人が 本草学者でもあり お医者様でもあるのです。 植物学者と思っていたら違ったのね。
往診に行っていたときのカバンとか 薬草採取用の籠とか 展示してありました。

熱心な学芸員さんが いろいろ説明してくださった。 たくさんの植物画  すべて実物大に描いてあります。
その緻密なこと ボタニカルアートですわっ  めちゃ細い筆で下書きも無しで なんでこんなに描けるんやっ。  12歳からの作品もあってすごいです。
シーボルトさんも彼の標本や図版を国に送ってもらったそうです。お礼の手紙があって それには「カワネズミ」の標本も送ってくれと
書いてあるそうで ズーズーしいやっちゃ。  焼酎(ホルマリンの代わり)に漬けて送ったようです。

晩年は東京の小石川植物園で植物の図鑑を作ったそうです。でね、植物画 花だけでなく根っこも書いてあるし、花を分解した絵も描き加えてあるのです。
誰か思い出しませんか?  そうです、牧野富太郎センセ 牧野センセもこんな風に描かれますよね。
牧野富太郎は 賀来飛霞と交流があったそうです。年齢的に言えば 師事していたのでしょう。 やっぱり というか すごいなあ 日本の植物学の流れが見えてきます。

展覧会場でクイズがあって 全問正解だと 飛霞の絵の付いた缶バッチがもらえます。 もちろんもらってきましたよ。コノハズクの絵がついてるのを。

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