国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

音量は上げるべきか? それとも上げないべきか?

2012年01月06日 | マスターの独り言(日々色々なこと)
年末に近くの浴場の平日無料チケットが当たった。
平日というなかなか機会が無かったのだが、1月31日までということで
無理に休みを作って行くことにした。
最近は整体もやってもらって体の歪みを矯正してもらっている。

「背中全体が随分張ってますねぇ」
「はぁ…」
「腕とか上げて、あと胸を張って姿勢を良くした方がいいですよ」
「はぁ…」
といった具合であったのだが、
実は体が凝るのは、音楽のせいでもあるのかと密かに心配している。

ジャズ喫茶のマスターはよくストレスに悩まされると本で読んだことがある。
そりゃあ、客商売でいろいろあるだろうが、
実は大音量で音楽をかけっぱなしにしていることで
体にストレスが溜まり、いつしか体が強張ってしまうのだというのだ。
まぁ、ホントか嘘かは分からないのだが、
大音量で音楽を聴くというのはあまり良くない。
特にイヤフォン型で音を大きくして聴くと耳も悪くしてしまう。

僕はヘッドフォンで聴いてはいないのだが、それでも音量は上げる。
どうにもこれが体が凝る原因ではないかと思っているのだ。

とはいえ、ウェザー・リポートの『ブラック・マーケット』などを聴く時、
これは音量を上げてしまうのだ。
3曲目「ジブラルタル」では、これでもかと行く。
最近気付いたことなのだが、ウェザー・リポートは、
音が小さいと十分に音の凄みにふれることができないのではないかということだ。
思った以上にウェザーの演奏は、複雑で、かつズンズンと迫ってくる。
表面上にウエイン・ショーターのソプラノサックスの甲高い音があり、
ジョー・ザビヌルのエレピが曲をオブラートに包むかのように
ふぁ~んとまとめてしまうので、「聴きやすいなぁ」で終わってしまう。

だが、実際にはジャコ・パストリアスのエレキ・ベースや
太鼓系の低音までしっかりと作り込まれているのがウェザーの演奏なのだ。
体に「ズンズン」と地を走るような低音が響き始めたらしめたものである。
しかしそれにはボリュームをいじる必要もある。

本当にいい音で再生をしていると体や耳は疲れないという。
そのためには色々かかるのだが、確かにジャズ喫茶では疲れる感じはない。
肩凝りが音のためかは不明だが、
周囲の人のことも考えれば、あまり上げすぎない方がいい?