春. 夏. 秋. 冬. 河童の散歩

八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

榛名神社に渾身の気迫。(2-1)

2020-01-12 17:10:34 | 関口文治郎/神社仏閣

仕事の合間の日、春の陽ざしが欲しいと、
高尾山に降りそうな雲を眺める河童。

👆長い祈りは、賽銭箱から、後からの方のために、と、
移動して、手を合わせる姿は微動だにせず、

祈りの気迫が・・・。
軽井沢から榛名神社へです、と。

1731年、小さな村で生まれた、彫刻師。
神道流で武術にたけ、
護身法印相の免許皆伝を持ち、
山賊さえ、後ずさりしたという、彫刻家。
関口文治郎。
彫り物に鑿を入れる前は、必ず、
冷水で禊をしてからのルーティンを欠かさず、
生涯、孤高にして、人々の生活をも、
目に焼き付けた彫刻師。

自然災害に困窮して、神頼み「祈り」に、
日参する人たちに、神社の彫刻も、
救いのひとつと、渾身の思いをかけ、彫る男。
「孝」を持つて、「世」とばかり、
中国の故事を彫った。

群馬県榛名神社。
すでに、1500年の歴史を持つ、神社。
1806年、拝殿、幣殿、本殿が、創建される。
長いこと、埼玉三峰神社と行き来しながら、
建築にも関わった、彫刻師・関口文治郎。

そして、文治郎がかかわった彫物に、
氏子たちが用意したた金子を
そっくり、返して、
困窮する村人への、最高のプレゼント。
翌、1807年、黒保根村の上田沢で77歳を閉じます。


































関口文治郎の彫刻が、1700年後半から、明治の初めまで、
北関東の寺社彫刻を手掛ける人たちに、
さらに、大きな影響を与えました。

コメント (7)
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