「無印良品」
皆様ご存知だと思います。
「無印良品の家」
多分知名度は低いかと・・・。
ぼくも実際、建築に関わるまで知りませんでした。
無印良品の家はタイプとして3つ有ります。
4年ほど前は2つだったはずですが・・・。
「木の家」
「窓の家」
「朝の家」
ぼくが建築に携わったのは「窓の家」だけなんです。
建築云々というより、コンセプトが最大の売りでは無いでしょうか?
木造外断熱
無印良品の家のHM本部から担当者が来て打ち合わせの毎日。
それはそれは事細かに綿密な打ち合わせでした。
しかしながらその打ち合わせの内容は、ぼくが感じた限りでは「無印のイメージを壊さないため」の打ち合わせでした。
モデルハウスの完成後、展示場にするために運び込まれた物は勿論全て無印良品。
家具から寝具、キッチン小物まで全て無印良品。
無印フリークの方なら100%喜ぶ仕様です。
無印フリークではないぼくも、完成時の統一感には驚愕しました。
物凄い一体感です。
後にも先にもここまでしっかりした方向性が見えた家は有りません。
機械的と言う意味ではなく生活観が見えない家です。
散らかったシーンが想像出来ない家とでも言いましょうか・・・。
外観は白。
とにかく白の家しか見た事が無い。
つか白以外の家建てるのかな?
シンプル。
めちゃめちゃシンプル。
あるいみ究極のシンプルモダン。
それでいてナチュラル感が凄い。
さすが無印良品ブランドと言った所でしょうか。
でも・・・。
ここまで褒めちぎってもぼく的に無い。
うん。
決して欲しいとは思わなかったんです。
光が多く開放的。
基本的に自由プラン。
坪単価も中流?50万/坪~くらい。
ぼくが携わった窓の家がそうだっただけなのかも知れないが、見る分には物凄く良い家。
でも住むとなると「?」が消えない。
モデルハウスの物件は、メーカーが提案した間取りにメーカー提案の設備。
家の中は完全にバリアフリー。
とにかく段差が無かった。
しかしどこと無く気に入らない。
いや。
逆だ。
気に入らないところが無い。
でも「ここがお気に入り」と言う箇所が無いんだ。
実際この展示場。
売りに出したが売れず。
展示会に来ていただいたお客様にも1軒の契約も戴けなかった。
無印良品の窓の家はぼくの目の前で売れる事が無かったんです。
とうとう売れないまま、当時働いていた会社は無印良品の家から撤退しました。
モデルハウス建設費や営業職の給料、宣伝広告費に維持費。
物凄い赤字を出して、1円の収入も無く撤退。
結論として、「無印良品が大好きな人のための家」だと。
あくまでも個人の主観のみですのでご理解くださいますようお願い申し上げます。
友人が窓の家を建てるものでついついのぞいてしまいした。
友人夫婦無印大好き夫婦です。子供は小学生が2人。
私はモデルルームも見てないのですが
なんだかおしゃれなんだろうなぁというイメージはします。
もう一人の無印好きの友人は「無印の家なんていいなぁ、うらやましい」と
すごい羨望のまなざしでした。
私は最近普通の家を建てたのですが
おしゃれな感じにはやっぱり憧れますね。
じぶんがおしゃれにできないもんで。
ただ住むのはどうかな、と言ってる人も結構いるのもいるようですね。
できたものを見るのが楽しみです。
無印好きにはたまらないでしょうね(´∀`)
ぼくもとても素敵な家だと思います。
間取り次第でしょうが、空間の使い方の提案力はすごいと思います。
家は結局自己満足できるかどうかだと思います。
その友人ご家族は極上の満足感が待ってるのではないでしょうか?
「建てたいHMで建てたい家を建てる。」
ぼくには出来なかった事なので羨ましい限りです。