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アメリカの新しい中国大使は、テリー・ブランスタド(校正)

2016年12月08日 | Weblog

Terry Branstad, the Iowa governor who has long embraced China as a market for his state’s pork and soybeans, was tapped Wednesday by President-elect Donald J. Trump to represent the United States in one of its most complex and increasingly contentious foreign relationships, as his ambassador to China.In choosing Mr. Branstad, 70, an amiable politician who likes to describe President Xi Jinping of China as an “old friend,” Mr. Trump sounded a softer note alongside his unrelenting criticism of China’s economic relationship with the United States.以上は、ニューヨーク・タイムズのWEB版の記事である。

トランプ外交の試金石は、中国に対する関係をどのように構築するのか、ここが注目されるところである。新しい中国大使には、チャイナ・ビジネスの経験が豊富で、副主席の時期の習近平とも面識があるテリー・ブランスタドを選んだという。かれは、アイオワ州の州知事、ローカルな世界では著名な、温厚な政治家で知られている。国際的な政治外交、軍事を専門としない人物である。ビジネスの専門家を起用した。彼はアメリカ、アイオワの豚肉と大豆を中国に輸出する業務に精通している。おそらく、トランプは中国との関税交渉こそ、新たな関係の構築のカギとみており、アメリカの農産物の輸出を有利にする関税交渉を前面に押し出すというメッセージを北京に向けて発信したと分析できる。

なお、駐日大使の人事よりも、駐中大使の人事が優先事項であるのは、現在、中米関係が相互に疑心暗鬼になっているからである。中国側は、テリー・ブランステタドがパイプであると分かれば、具体的な事前交渉を重ねることができる。ただし、トランプは台湾を一つの中国から「分離」された地域とみなし、駐中大使の権限は、台湾には及ばないことを中国側に原則を提示している。また、政治・外交の高度な国家レベルは、トランプ自身が直接に担当することになる。だから、アメリカ参大統領は、政経を分離し、まずは通商経済貿易の実務家を駐中大使に選任したといえる。おそらく大統領選挙への貢献という報奨の趣も否定できないだろう。

 

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