富山マネジメント・アカデミー

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なぜ、富山湾岸社会主義が時代遅れなのか?

2018年09月05日 | Weblog

答えは、簡単です。土台となる政治経済学が、格差社会の解消という制度の設計に短絡するからです。中国共産党が成功したのは、マルクス経済学の欠点を財政と公共投資の理論では、シュムペーターの経済発展学説を手引きにして、「新しい結合」という「改革主義」に徹してきたからです。また、金融・通貨に関しては、ケインズ経済学の手法を活かしているからです。中華民族の全ての経済学者の長所を組み合わせています。それに対し、日本共産党では、古い師弟関係、家元制度のように、マルクス経済学を流派として、主に大学のポストの占有に生命線をかけています。さらに、メディアでのゲリラ戦です。しかし、日本では、政治主義が経済学者の経済学の純化を妨げ、結果として、社会学を土台に格差社会を解消せよという市民運動の形をとっています。彼らには、財政学、税制学などの本筋が分からないので、「非核宣言都市」を名乗れば革新都市という経済・財政学から外れていきます。美濃部都政、黒田大阪府政は、持続的に発展できないまま、昭和の時代の終焉のまえに破綻しました。富山では、東北大学経済学部で資本論を学んだ人々が、富山湾岸社会主義の旗を守っています。彼らは、財政均衡論者です。経済成長論は極端に嫌います。それは、資本家を富ませると信じているからです。そうした否定の宗教では、財政と経済成長の関係は分かりません。原理は、アメリカの制度学派にあります。しかし、制度学派といばヴェブレムの「有閑階級」のみを摂取するマルクス主義の変更は明らかです。公債発行による経済成長の持続性と方向性を主張したのが制度学派の主流です。東北大学経済学部では、この制度学派の本流は教育されていません。概して、東北大学経済学部の卒業生が伸び悩むのは、東大コンプレックスとその基礎教養の偏向性によるものです。本人責任ではないので、気の毒に思います。もし、そこに酒害が加わり、優越と劣等がまざると始末に負えなくなります。結果、みるべき著書なしの人生に終わります。

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