富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

富山県知事選の選挙の科学

2020年07月25日 | Weblog

最も単純な選挙の科学は、候補者と有権者との接点のポイント数だという。これは、田中角栄さんの持論である。これを現代的に言い換えると、「影響力のある人物」と候補者とを結ぶ線の線分の形である。一人一人は、1票しかない。だから、ある市長が支持を表明、その影響力を拡大しても、結ぶ線分の数は増えない。左の図のようであれば、自ずと拡張の限界がくる。つまり、上位下達の構造である。反対に、右の図ように、影響力のある人物から、一人の有権者への二本から、三本の認知関係の線があれば、横へ横へと広がる。これを現実の地図に落とし、緻密に組み上げる思考は、日本海ガスの供給網と相似する。写真の人物は、真ん中は、高橋はるみ参議院議員さん、左は中村、右はM氏。中村は富山マネジメントアカデミーとして、県下の15の優良企業の総務人事に連絡網がある。影響力は薄いが、情報は把握している。他方、M氏には、富山市内の連携の基地局にあたる。選挙の科学としては、左の図の形は、ねずみ講のように第一次の集票者が第二次、第三次、第四次と連絡網を広げるが、人間関係としては上位下達となる。反対に、右の図のようであれば、横連携ができる。富山県では、1日の通勤圏が東西に二つあり、真ん中では東西の壁がないので、職場か、地域社会か、同窓会か、5人たどれば共通の友人に行き着くので、保守の分裂といっても、人間関係を極端に破壊したり、根拠のない中傷合戦には、双方から自粛する声がある。さて、富山県では、老人クラブの組織率と、各戸あたりの新聞の購読数が全国一位なので、地元のメディアのうち、新聞の重要性が関係するが、比較的に購読の多い読売を除く必要がある。最後は、TV局の報道が決定的なイメージの刷り込みに影響してくると思われる。ここでは、選挙の科学としては、候補者の個人の磨きこみが関係してくる。


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