富山マネジメント・アカデミー

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鳩山氏の時代錯誤:新党「共和党」構想で中共に隷属

2019年10月26日 | Weblog

鳩山氏は、アメリカのアジア支配からの脱却、「東アジア共同体」構想を掲げて、新党「共和党」を立ち上げるらしい。まずもって誤りは、主体の東アジア諸国の不幸を「アメリカ帝国主義」という外部要因に求めていることである。そうではない。ロシア領のイルクーツク湖の湖畔で成立した極東民族大会に起源する極東コミンテルンの弊害が今日でも生きていることである。中国共産党、朝鮮労働党、ベトナム共産党、さらに韓国に潜在する「南朝共産党」、そして「日本共産党」である。彼らは、それぞれの民族主体の利害のため、極東共産主義運動のとしての一元的な指導部を喪失しているが、中国共産党の中央対外連絡部は、中共中央を司令部とする東アジアのコミンテルンをルーツとする武装革命勢力の一元化の夢を捨てていない。中国共産党は、戦術的には、日本の与党と友好関係を保っているが、中共の指導のもとに動かせる直属の政党を組織するために、鳩山氏を担ぎ出した。さらに、「東アジア共同体」構想には、中共の一帯一路政策に巻き込む大陸側の求心化と、日本を核とする非中共の日本主導のアジア連帯の流れがある。日本は、決してアメリカのアジア支配の代理人ではなく、特にイスラム圏に関しては、日本の非西欧型の近代化路線を支持する勢力がイラン、インド、インドネシア、さらに台湾がある。「反米」を掲げることは、日本の保守勢力が形成してきた「日本型のアジア連携」の歴史を否定することになる。それは、反米ではなく、アメリカを中共に対する対抗勢力として活用する戦略を破産させる道筋になる。まず、我々は、鳩山を中共の代理店とする中共の一部党員の利権集団である江沢民派の陰謀に乗ってはならない。すでにある福田元首相を代理店とする中共中央とのパイプで充分なのである。


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