富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

「マネジメント戦略としての子育て」(校正済)

2019年06月14日 | Weblog

サッカーの日本代表MF久保建英(18)がJ1のFC東京から世界一の名門クラブ、レアル・マドリード(スペイン)に移籍するそうだ。これも、両親が早くから才能を伸ばすために、レアル・マドリードの下部組織に入学させ、年齢別では、常にエイジグループのトップを歩ませてきた二世代にわたる挑戦の賜物である。この1例だけでなく、素父母、両親が「マネジメント戦略としての子育て」に徹してきたからだ。将棋の藤井さんなど、全分野で、きちんとした目標をもって子育てする、そのような先行投資がなされてきたからである。僕は、芸能やスポーツに疎いが、学者を育てるにも、幼児からの「マネジメント戦略としての子育て」はある。某高級官僚がそれに失敗し、最後は、自分の息子を殺害し、自らの余生を陰惨なものに追いこんだ。子育てを妻に任せ、家庭を省みない人生戦略は、手抜きした分だけ、その負債は大きく跳ね返ってくる。学者を育てるには、同業である教育者との連携がかかせない。主観的に、東大への最短コースを選んだらよいというわけではない。ただし、それぞれの都道府県のナンバーワンの県立高校での学習・遊戯の環境は、登竜門として欠かせない。そこで、何かの科目で、全国級の1桁の成績を上げられる得意科目があれば、そこを伸ばせばよい。私個人の場合、社会科、特に現代社会を含む政経と日本史だったので、そのまま文学部歴史学科というコース選択となった。祖母は、公認会計士として期待していたようであるが、世界の歴史の公認会計士のような経済史を広く勉強するようになった。僕に与えられた早期教育は、算盤、簿記である。日本経済新聞は、高校生としては、かなり詳しく読んでいたような気がする。今振り返ると、中三で貸借対照表を基礎的に理解できていたことが、僕の歴史観を支えている。だから、ボケーと子育てをしてはいけない。戦略目標を短期、中期、長期の目標を立て、市場にデビューするまでサポートすることが大事だ。


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