富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

「環日本海の新時代が到来する」はずだ。

2018年03月29日 | Weblog

あれこれ細かな論証は、今は不要だ。北東アジアの主人公が誰だ。民衆そのものだ。日本国は、漂流してきた北朝鮮の漁船にたいし、儒教的な意味でも「礼節」を尽くし対応した。この経験が、民意となる日が、思いがけず早くやって来た。北朝鮮の一般人と周辺国の「民生」のレベルが余りにも格差が大きいという事実を民衆が知ったことである。特に、韓国で開かれた冬季オリンピックは、最後の決め手であった。さらに、北朝鮮と国境を接する中国の東北三省では、朝鮮人の自治権を含め、国家の財政資金により、貧困農民の救済、トイレ革命、汚染地の解消など、天からの民生の恩恵が実行された。東北の民衆が習近平を絶賛する声は、国境を越え、北朝鮮の民衆の民意を形成した。これがロケット大将軍の存在を揺さぶった。中国が、1月に習近平の「新時代の社会主義」を認めるならば、金正恩政権との党と党との伝統的な関係に立ち返るということで、中央対外連絡部長が口頭で朝鮮労働党に通告した。はっきり言って、中国の財力の魅力に惹きつけられた。体制を承認してもらえるならばというわけである。こうして、いまや新しく中国が北朝鮮の財政・金融にかかわる生命線を習近平政権との利権パイプでつなぎなおしたわけである。

ところが、日本の伊藤忠さん、三菱UFJさんなどの「中国通」は、習近平政権の嫌う江沢民系の人材にしかパイプが無い。ここは、日本では、元首相の福田康夫さんは、きちんとしたパイプを持っている。これは早稲田閥である。早稲田の中国人の卒業生は、清朝の時代からすると膨大になり、中国人が実業界に進出するには登竜門となっている。慶応大学は朝鮮半島に多くの卒業生を擁している。こうした見取り図をもちながら、石川県と富山県とは、新潟県と対抗するために手を組んで、新時代の環日本海時代に備えなければならない。そういう選択肢ならば、鳥取の出身の総理の候補も表紙に使えるというのもありだ。要は、安倍さんが、世界変動の蚊帳の外にいたことは確かである。これは、日本という国が、デズニーランドを世界と思い込んでいるようなものだ。ともかく、安倍さんには厭きました。それが、民意。早く空気を読み、時代の変化を先取りしよう。


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最終段階の米朝協議と金正恩の北京訪問

2018年03月29日 | Weblog

昨年秋、中国共産党大会で習近平総書記の再選が決まった段階で、金正恩は祝辞をおくり、関係確立に向けた対中工作を進め、今年、1月、中央対外連絡部長の訪朝により、中国の望む「朝鮮半島非核」のプランと、アメリカから引き出せる最大限の譲歩などの情報交換を進めてきた。その後、中国は、アメリカと朝鮮との裏面での直接交渉を重ね、その一連の合意事項を実行するにあたり、中国共産党の「承諾」という担保をアメリカから求められた。習近平総書記が、アメリカと朝鮮との事前交渉の経緯を承認するとともに、特に習近平政権が、北朝鮮の米朝の合意履行の保証人として名乗り出たわけである。その場合、和平解決を一枚看板にするアメリカの国務省のラインとの合意では、北朝鮮・中国からは担保性が低いので、アメリカ軍の総意のもとで、朝鮮半島の非核化と交換条件に、アメリカ軍がどこまで撤退するのかの担保のシグナルを求めた。トランプ政権がアメリカ軍の総意として、軍事力行使のリスク回避、北東アジアへの関与の度合いを低めるというシグナルが、財界出身の国務長官との合意では北朝鮮側が信用せずに、トランプ側が、誠実履行のシグナルとして、米軍の総意として、「非核化」の措置の履行を誓約した。それたいし、アメリカは北朝鮮が真に核兵器開発を停止し、みずから非核化を実行する担保として、中国政府の連帯保証を求めた。北京には、アメリカの外交代表が駐在し、北朝鮮の金正恩の代表団との最終確認は直接に可能である。なお、アメリカと中国との貿易摩擦のからむ米中の対立に関しては、李国強国務院総理に総括責任があり、経済貿易外交では、中国とアメリカとは激しく渡り合ってるが、交渉の題材も関係官庁の責任分担でも、全く次元の異なる外交チャンネルである。

日本人は、ほとんど勉強が足りていないので、習近平政権の「新時代の社会主義」の理論を北朝鮮が受け入れ、中国の東北三省と北朝鮮の「民生」に取り組むという「レボリュウション」テーストの急展開が理解できていない。今朝も、馬鹿な新聞は、中国は北朝鮮への経済制裁を強化せよ、と社説に書いていた。「日本海の新時代が到来するか?」という予測記事を書いたほうが正解である。習近平の頭にあるのは、日本列島を含めたユーラシア旧世界のロジスティクス・マネジメントを基礎とする「民生」の改善である。


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3月28日(水)のつぶやき

2018年03月29日 | Weblog

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