富山マネジメント・アカデミー

富山新聞文化センターで開講、教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたします。

「あいの風鉄道」は、知的な不良資産

2015年12月03日 | Weblog

TMA講師代表のマネジメントのコメント:

もし僕が、株主になるのなら、「あいの風鉄道」はパスします。富山市の経営のライトレールなら、喜んで株主になります。その差異は、どこにあるでしょうか?それは、「知性」の差とマネジメントの違いでしょう。

富山県の県営事業で、一般会計の利益を組み入れ成功した事業は、戦前の県営電力事業です。戦時下の、特殊な電力統合により、直営の事業は終わったが、そこからの収益が一般会計に組み込まれ、それが治水事業を大いに助けたわけである。

ところが、県営の伏木富山港の管理事業の収益は、微妙に黒字に抑えられている。一般会計へ収益を上納せよという吸い上げを拒むためである。富山空港の管理事業は、一般会計からの持ち出しに転じている。

さらに、「あいの風鉄道」君のモタモタ感は、・・・これらは、富山県庁の「社風」からきている。有力筋のタカリの構造に、県政が巻き込まれているからだ。知事が民選になった戦後では、地元の特殊業界を利することが優先し、富山県の財政として、県民資産として、何百兆の資金ストックがあっても不思議ではないのに、そうはなっていない。節約の仕方がたりないのか?そうではない。

スループットを最大化するには、原価や業務費を縮小することが経営の主眼であってはならない。販売量を最大化する、まず収益金を最大にするというメネジメントの基本形ができていないところにある。例えば、富山県の私立大学の育成に失敗したため、若者の流入と流出との関係では、流出が圧倒的に多くなる。

県立高校生は、「あいの風鉄道」になって、不幸だと思っている。富山駅のう回路は、「富山嫌い」の増幅装置となっている。

TMAとしては、富山の残された伸び筋は、薬業と医療機器、航空機部品、スポーツ衣料などの優良企業だけであると考えている。TMAを始めるにあたり、富山県庁にはご挨拶に行ったが、補助金、助成金をタカリに行ったことはない。すべて民間力で自立している。経営が安定し、地域貢献に目配りできる企業経営者のかたがたの善意により、富山新聞会館にある富山新聞文化センターの教室を利用させていただいている。これからは、富山大学のご指導・助言を戴きながら、マネジメント学を富山の文化にする挑戦にとりくむ。それは、富山藩の藩校の「四書五経」、特に藩校の名称となった「詩経」の由来を押さえ、海外戦略に強い人材育成の基盤を構築したいと考えている。

「あいの風鉄道」は、TMAの反面教師として、「速達性向上」という漢字五文字を平気で並べる感性を教材として活用させていただきます。


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