3日間にわたって行われた市民サミット2008が7月8日に
閉幕しました。
札幌に行くまでは、各団体が主催するワークショップや
分科会にお邪魔するのを楽しみにしていましたが、実際には
この3日間、ひたすら、ひたすら会場内を走りまわっていて、

ブログの更新すらままならぬ状態でした。これだけ大きな
イベントに関わっていながらも現地で行われた白熱した
議論について、次の日の新聞を読んで初めて知るような
状態だったことは少し残念です。
でも無事に終わってくれたこと、そして市民サミットが
メディアに注目され、新聞やテレビを通して報道して貰えたことは、
主催者側として大変うれしく思っています。
さて、最終日だった8日の朝は、事務局の中で私が担当させて
頂いてきた2008年G8サミットNGOフォーラム・キャンペーン
チームが主催する「世界を変えるキャンペーン ~日本から
イタリアへ~」と題したワークショップが行われました。
事前の広報があまりうまく出来なかったにもかかわらず、
100名近くの参加者が来場してくださいました。
ワークショップ前半はパネリストであるキャンペーンチーム
リーダーの岩附さんが、本フォーラムで取り組んできた「100万人の
たんざくアクション」について、その狙いと成果、誕生までの
苦労話と工夫を発表しました。また気候変動に関する
キャンペーンに取り組んできたGlobal Climate CampaignのDianaさん、
そして貧困削減の世界的なキャンペーンを行ってきたGCAP(
A Global Call against Poverty)のAnilさんのお話を聞くことができました。
後半はワークショップの参加者が4~5名のグループに分かれ、
世界の課題がどのようにつながっているか考えるために、
キャンペーンチームが考案した「つながりパネル」を使用しながら、
課題のシェアを行いました。その後、参加者自身が
2009年のイタリアサミットに向けてキャンペーンを行うとしたら、
どのようなキャンペーンを企画するかを話し合いました。
私もこのフォーラムの仕事に関わるまでは、なぜキャンペーンを
行うのか、その意義についてあまり深く考えたことはありませんでしたが、
今は、キャンペーンは展開方法次第でかなり面白い成果を生み出すことが
出来るのではないか、という可能性を見出すことができました。
その成果とは、政策面に与える影響ももちろんのことですが、
それ以上にキャンペーンに関わってきた一人一人の意識を変えていくことかな、
と思っています。
日常生活の中でも、人に何かをお願いするとき、自分自身の言動に責任を
持てなければ説得力がありません。今回、私たちが取り組んできた100万人の
たんざくアクションは、G8首脳に対してのお願いでしたが、同時に
お願いした私たち自身への責任であるとも思っています。
世界は、きっと、変えられる。
この言葉を合言葉に私たちはキャンペーンを展開してきました。
同時に「変えるのは私たち」とも言ってきました。個人的にはむしろ
変えるのは私たちであるという謙虚さを持って、これからも身近な
問題やグローバルな課題について考え、行動して行きたいと思いました。
<記者>
浜田 空(はまだ そら)
<所属>
特定非営利活動法人国際協力NGOセンター(JANIC)
<担当>
2008年G8サミットNGOフォーラムの事務局