十和田湖の自然  ~ゆらゆら日誌~

ゆらゆらと十和田湖をめぐりながら、自然のうつり変わりを紹介していきます。

蝶の舞う山頂へ

2007-06-17 12:47:02 | 昆虫
 今月12日、「青森県の蝶」という本に、開けた山頂に集まる習性を持った種類の蝶が数多く見られると書いてあった、三戸町にある名久井岳に登ってきました。
これは凄くいい本なのですが、なにせ20年前に発行されたものなので、時期・天気ともによかったながらも、少し不安を感じての出発でした。
長谷ぼたん園で有名な恵光院から登り始め、ずり落ちそうな急斜面をロープを頼りに登りきった先の山頂には・・・。
青緑色に輝くカラスアゲハとミヤマカラスアゲハ、渋い緑青(ろくしょう)色のスミナガシ(写真)とアオバセセリ(この2種はここ青森県が分布の北限で、しかも県内の生息地は限られるといいます)、早春に発生したミヤマセセリの生き残りや、キアゲハ、アカタテハ、ヒメアカタテハ、ヤマキマダラヒカゲ、ダイミョウセセリ等が飛び交う、20年前と変わらないであろう景色がそこには広がっていました・・・!
 素晴らしいものを見させてくれた、これからもお世話になるこの本に感謝し、そして他の好観察地も当時と同じくあってほしいと願いながら、下山の途についたのでした。