TOWプランナーズスクール STAFF通信

超実践型のプランナー養成講座「プランナーズスクール」スタッフが綴る、
日々の出来事とか講義のダイジェストとか諸々です。

「イベントプランナーの仕事を知る」 レギュラー講義[1]-3

2007-09-22 11:54:44 | 講義ダイジェスト
弊社チームリーダー鈴木聡によるレギュラー講義[1]
「イベントプランナーの仕事を知る」の最終回となる3回目の講義が行われました。

今回は「ディベートでプレゼンテーションスキルを磨こう!」と題し、前回ブレインストーミングを行ったチームに再び分かれ、
チーム対抗のディベート大会を行いました。

ディベートテーマ・評価ポイントの確認後、
チームごとに部屋に分かれ作戦会議を行いました。






各チームで、話し合いの進め方、雰囲気は違えど、
前回のブレストの授業がいかされ、スムーズに会議が行われているという印象を受けました。



■第一回戦のテーマは、
「運動会と遠足。義務教育で実施すべきなのはどちら?」

「義務教育に必要なのは運動会だ!」と主張するCチーム
運動会は、
・身体・精神を強め、個人の能力を伸ばすものであり、自立性の基礎作りに貢献する
・近年の児童の体力低下を食い止める
・共存・競争を体感できる場である
・「親の望む学校行事ランキング」で遠足と比べ運動会のほうが上位である
と主張しました。

一方、「義務教育に必要なのは、遠足だ!」と主張する弊社Tチーム
Tチームは、義務教育の意義をまず紐解いた上で、
遠足は、
・体験を通して児童の可能性を広げる場である
・団結力・他者への思いやりを学べる
・画一的ではなく、自由にプログラムすることができる
・子供たちが主体的に考える場である
と主張しました。



■第二回戦のテーマは、
「カレーライスとラーメン。日本の国民食としてふさわしいのは?」

「国民食はラーメン!」と主張するEチームは、
ラーメンは、
・世界の味 ---NASAで宇宙食として採用されるほどカップラーメンは世界に認められている
       ---海外の日本料理店でラーメンを置いている店がある
・地域特性を活かした様々な食材・味のバリエーションがあると主張。

一方「国民食はカレーライスだ!」と主張するAチームは、
まず、国民食を「国外的」「国内的」にとらえ、
・国民が愛している度合いを、一年間の消費量で比較
・カレーは各家庭の味の違いはあるが大きく考えれば、
「カレー味」は統一されており海外にもわかりやすい
・日本の主食は米であると主張しました。



■第三回戦のテーマは、
「日本の学校教育において、制服は必要?不必要? 」
「制服は必要」と主張するBチームは、制服があることで、
・生活格差を見せないことができる
・学校が犯罪から生徒を守る目印となると主張。

一方「制服は不必要」と主張するDチームは、
・服装を自由に選ぶ権利を阻害している
・制服は値段が高く、生活を圧迫するケースもあると主張しました。


◆ディベートの様子





第三回戦までのディベートが終了し、鈴木より各チームの総評や新たな着眼点を伝えました。

そして、各チームの得点数・順位を発表!
優勝はオーディエンスからの得票が群を抜いていた・・・
「国民食はカレーライス!」と主張したAチームです。
おめでとうございます

データを用い説得力を増したこと、相手の問いかけについて的確に反駁していたことなどが
オーディエンスの心を動かしたのではないでしょうか。



最後に、講義に参加された皆さんに、
「カレーライスについて、制服についてこんなに突き詰めて考えたことがあっただろうか」と鈴木が問いかけました。

真剣にテーマについて考え抜き、様々な視点で分解する。
これは、プランナーが普段行っている、
オリエンを受け、企画をし、プレゼンをする
仕事の過程と同じなのだと言います。



また、ディベートやプレゼンでの必ず勝てるコツは、
相手の何が判断基準となっているのか、何に不安を感じているのかを考えそこを崩すこと
また、相手がついてくるであろう自分たちの弱点をあらかじめ強化しておくことといいます。



鈴木は「プランナーとは技能ではなく、性格なのではないか」と考えているそうです。

誰のために・どのように考えて・何をしてあげよう?

プランナーの性格を持って、仕事もプライベートも過ごしてほしいと受講生に伝え、
「イベントプランナーの仕事を知る」の講義が終了しました。


ino

「イベントプランナーの仕事を知る」 レギュラー講義[1]-2

2007-09-15 17:55:42 | 講義ダイジェスト
本日、弊社のチームリーダー鈴木講師による第2回目の講義が行われました。

第1回目の「企画とは」の概論を踏まえ、
実際に受講生に企画の流れを知ってもらうため、受講生で5つのチームを編成。
各チームごとに、ブレストでの発案、アイデアフラッシュの作成、
プレゼンテーション
を行い、プランニングプロセスを体験してもらいました。



まず、アイディアを引き出すディスカッション“ブレスト”のルールを再確認。
ブレストで出たアイデアは否定しない
誰かのアイデアを膨らませる
アイデアは多量に出す
自由奔放に考える

この4つを念頭に置き考える課題は、
A:タバコ産業に対する効果的で持続的な販促策
B:有効な少子化対策
C:外資系車メーカーHの拡販施策
D:日本における中国プロモーション
E:ニート対策

という難しい課題ばかり・・・。

そこで、議論を活性化させるためのブレストリーダーとして、
弊社の企画部員5名が各チームに加わり、ブレストを行いました。




ブレストの最中の受講生は真剣そのもの。
皆が進んで意見を出し合い、活発な議論が行われていました。


90分のブレストの後、受講生から発案されたアイデアを
ブレストリーダーがパワーポイントでアイデアフラッシュとしてまとめました。
そして、そのアイデアフラッシュを使って、受講生によるプレゼンテーションが行われました。


各チームのプレゼンの後、鈴木講師から、
各チームのアイデアや着眼点に対する感想やコメントがありました

プレゼンテーションはチームれぞれの視点を生かした、面白いアイデアが満載でした
他のチームの発表からも、新たな発見も得られたのではないでしょうか。



受講生の皆さん、実際にブレストを体験して、プランニングの面白さを
少しでも感じていただけましたか?

次回は、「ディベートでプレゼンテーションスキルを磨こう!」 と題し、
今回ブレストを行なったチームに再び分かれ、ディベート大会を行ないます。


ディベートテーマは、
◇第一回戦
運動会と遠足。義務教育で実施すべきなのはどちら?
◇第二回戦
カレーライスとラーメン。日本の国民食としてふさわしいのは?
◇第三回戦
日本の学校教育において、制服は必要?不必要?


この大会での評価ポイントは、
論理力:理論的に無理がないか。整合性が取れているか。
着眼点:課題に対して、多様な着眼点を持っているか。
構築力:結論までスムーズに進んでいるか。
反駁力:相手の指摘に対して的確に回答しているか。
エモーショナル性:なんとなくそんな気にさせるような力強さを感じたか。

の5つです。
この5つのポイントを、オーディエンスが採点し優勝者を決定します。
TOWチームも参戦し、白熱したバトルが予想されます。
次回をお楽しみに!

ino

「イベントプランナーの仕事を知る」 レギュラー講義[1]-1

2007-09-08 21:10:56 | 講義ダイジェスト
先週のスペシャル講義に続き、今週からは、
弊社の企画チームリーダー鈴木聡のレギュラー講義〔1〕のスタートです。

「イベントプランナーの仕事を知ろう」と題し、
3週間で概論・ブレスト演習・ディベート大会を行っていきます。




第1週目の今回は、企画立案の基本概念について、マーケティングコミュニケーションについてなど、
広告関連の基本構造を学びました。

そして、メインテーマ企画とは何であるか

まず、企画とは関係性を理解し、より良い関係にしていくことであり、
受講生の皆さんも日常の中で自然と考えている事だと言います。

例えば、好きな女性にアプローチするとき。

目的→自分のことを好きになってもらいたい!
課題→けれど、お互いのことをよく知らない
答え→今度の週末食事に誘ってみよう!

企画には、この目的・課題・答えの一貫性が必要で、
大切なことはまず、「目的」を理解すること。
この「目的」の理解をしないと折角の「答え」も的外れなものになってしまうそうです。

そして、良い関係性を作るためには理解することが最重要なのだと強調しました。



さらに、企画づくりのプロセスとして重要な
理解基盤・発想基盤についての解説をしました。


●理解基盤作り
 
商品やサービスをプロモートして、
受け入れてもらうための設計図を書き、対象を理解することが大切。
そして、それをどうやって言えば、一番伝わりやすいのかを考えるべき。


●発想基盤作り
 
「アイデアが浮かばない」原因は3つ。

1:ゴール設定ができない
2:アイデアの材料となるものを持っていない
3:自分の中でアイデアを評価できない

しかし、アイデアは、知識を増やし活用し自分なりの仮説で関連付けるトレーニングを行うことで、
「湯水のように湧くようになる」と心強い言葉をいただきました。




最後に、企画の3つのステップ

①数人でアイデアを出し合う討議方法ブレーンストーミング 
②アイデアを組み立てるアイデアフラッシュ 
③相手に伝わるように説明するプレゼンテーション
 
についての説明をして、第一回目の講義は終了です。


情報がぎっしりと詰まっていた今回の講義。
受講生の皆さんが、終始真剣に、
そして楽しそうに聞いているのが印象的でした。


次回は、メンバーが数名のグループに分かれ、
各課題に対しブレインストーミングを行います。


課題は・・・

A:タバコ産業に対する効果的で持続的な販促策
B:有効な少子化対策
C:外資系車メーカーHの拡販施策
D:日本における中国プロモーション
E:ニート対策



個性溢れる受講生の皆さんから、
どんな面白いアイデアが飛び出すのでしょうか。
次回をお楽しみに。




ino

「企業を芯から元気にする」開講スペシャル講義

2007-09-01 14:42:20 | 講義ダイジェスト
第8期TOWイベントプランナーズスクールが始まりました!
開講スペシャル講義の講師に、
数々の話題の企業のコンサルティングをされている
元ユニクロ社長、玉塚氏を迎えて開催しました。
ぎっしり詰まった、第8期初日の様子をお伝えします。


■開講式



まずは、TOWの秋本専務がスクールの理念について、
そして、スクール校長からは、受講するにあたっての姿勢を
お話しいただきました。

また、これから始まるレギュラー講義の講師陣の方に、
講義内容について簡単にご紹介いただくとともに、
今回は、受講生の方の自己紹介も行われました。

皆様の夢と希望溢れる自己紹介に、
われわれ、事務局スタッフも改めて気が引き締まりました。

>受講生の皆さん!
これからの半年間を、どうぞ有意義なものとしてください。
スタッフともども、可能な限りご協力いたしますので、
どうぞよろしくお願いいたします。


■開講スペシャル講義



いよいよ元ファーストリテイリングの社長玉塚氏を迎えての
開講スペシャル講義。

経営の話ということで、難しいかなと思っていたのですが、
すごくわかりやすくお話しいただき、また、イベントやプロモーションの
プランニングをしていく上でもすごく勉強になる話でした


玉塚さんは、12年間旭硝子に勤めた後、
IBMを経て、ファーストリテイリングへ。
ユニクロの急成長を経験し、
その後の急降下を立て直した方です

現在は、株式会社リヴァンプの代表パートナーをされています。


●では、リヴァンプとは、どのような会社なのでしょうか。
近頃話題になった、バーガー・キングの復活。
これは、リヴァンプとロッテが共同で、
株式会社バーガー・キングジャパンを設立したことによるものです。

また、いまだに行列が絶えないクリスピー・クリーム・ドーナツ
リヴァンプとロッテが共同でクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社を設立しています。

玉塚さんは、ロッテリアの会長兼CEOも務めていらっしゃり、
「企業の中に入り込んで、その企業を元気にしていく」
というのが、リヴァンプの、そして玉塚さんの仕事とのことでした。


●では、どのようにして再生していくのでしょうか。

現場事実を正しく深く理解する
具体的な改革シナリオを描く
実行部隊をリードする
強固な意思の経営基盤をつくりきる

ということでした。
これは、プロモーション企画をしていく際にも
すごく重要なことですよね。

企業は、
商品、広告、店舗デザインといったお客さまとの直接の接点と、
経営者の軸、カルチャー、オペレーション、人材といった企業の土台の
二層構造になっていて、商品や広告といった表層だけをいじっても変わっていかないということでした。


こういうお話をお伺いすると、セールスプロモーションの企画ももっと深いものになってきそうですね。
商品だけを見るのではなく、どのような流れでその商品が誕生しているのかということを理解する目を
きちんと持っておかないといけないですね。


●そして、これを成し遂げるために、

経営の場合には、
経営的人材業界の匠プロパー外部
というチームを編成するそうです。

そして、ここで必要なのが、

成し遂げる心
立ち向かう技
強烈な体験

ということでした。

技を持っている人が、ワンランク上の体験をする。
そこでの葛藤が、人間としての成長につながる。

この成長のサイクルを意図的につくることが重要だということでした。


玉塚さん自身、困難な壁があるとむしろ楽しくなってきてしまうように
なってしまったと、笑顔でお話されていました。


●では、経営者の仕事とは、

ビジョン・・・成し遂げることを設定し、
ミッション・・・役割を明確にし、
バリュー・・・そのための価値観を共有する。

お客様の支持を得るためには、従業員が必要で、
その従業員と価値観を共有することで、
収益につながっていくとのことでした。
そのために、顧客を起点とした組織をつくりあげ、
相手が欲しているものを考え抜く。
常にお客様と従業員のことした考えていないそうです。


●玉塚さんが経営者として、
リーダーとして心がけていることは、


「個」の事実への突っ込み
…どうしてそうなのかをとことん考える。
大きい視点をもつ
…そもそもどういうことなのかを考える。
目線をあげる
…自分より上の人を意識する。
自責と他責
…環境ごとに、自分はどうだったかを考える。
信頼
…絶対に約束を守る。

だそうです。

いち、ビジネスマン、ビジネスウーマンも同じですよね。
私も、肝に命じます


●そして、最後に経営とは、、、

顧客に感動を与える商売の最終結論を常に考え、
問題、課題を正しく理解して、
勝てる戦略を組み立て、
実現できる状態をつくり続けること。


そして、
経営=明確な目標×思いの共有×優れた日常業務
ということでした。




玉塚さんの、わかりやすく、丁寧なお話に、
受講生の皆さんももちろん、スクールスタッフ、
そして特別受講の弊社社員とも皆、熱心に聞き入っていました。

私自身あまりじっくり考えたことのない分野だったので
すごく勉強になりました。
でも、同時にイベント・プロモーションの世界にも
通じることだなとすごく感じました。


>受講生の皆さん
開講スペシャル講義いかがでしたか。
これから半年間、このように充実した講義が続いていきます。
是非、しっかり楽しんで、しっかり吸収してください。

次回、9月9日(土)は「イベントプランナーの仕事を知る」。
弊社企画チームリーダーの鈴木が講師を務めます。
お楽しみに。

なお、鈴木の著作はコチラです。

また、8月31日発売の「展コミ」にも鈴木が登場しています。
是非、ご一読ください


[suna]