今年2月に南仏に行ったときの印象深い村のひとつ。
Les Baux de Provence レ・ボー・ド・プロヴァンス。
アビニョンから約30キロ。人口381人の小さな村。
WIKIによると、歴史は以下のとおりです。
レ・ボー一帯は中世期に栄えた。ボーの領主は近隣の79の町村を支配下におさめ、プロヴァンスでその名が知られた。彼らは家紋にベツレヘムの星を用いていた。これは、彼らが東方の三博士の一人バルタザールの末裔を自称していたことによる(無論、史料的な裏付けのある話ではない)。この一族は最終的に15世紀に途絶えた。 その後、ボーの城はプロテスタントの牙城として利用されたため、1632年にはリシュリューによって破壊された。 この町は、1642年にモナコの領主グリマルディ家に譲り渡され、レ・ボー侯爵(Marquis des Baux)の名は現在でもモナコ大公家に受け継がれている。この称号は、伝統的に大公の一族が襲名することになっており、現在の称号の保持者はカロリーヌ王女である(ただし、この称号は名誉上のものであり、レ・ボーは行政上は完全にフランスに属している)。 1822年にはレ・ボー付近で地質学者ピエール・ベルチェによって、ボーキサイトが発見された。以降、この一帯で広く採掘されたが、20世紀末に完全に枯渇した。現在のフランスは、ボーキサイトの大半を西アフリカからの輸入に頼っている。
引用終わり
レ・ボー・ド・プロヴァンス公式サイト(フランス語/英語)
ここに到着したのが、冬の雨が冷たく降りしきる夕方で薄暗い頃。当然開いている土産物屋もなく、通りを一通りまわっただけなのですが、その独特の雰囲気に圧倒されました。何か悲しげな気配を感じました。
きっと夏の観光シーズンや快晴の時とは全く違う顔を見せているのだろうけど、こういう天気のときもあるんだし、これが本来の顔なんだろうなー、と歩きながら考えました。
そして、レ・ボー一族の栄枯盛衰の哀れを感じながら、村を出るときに見上げた岩山の迫力にまた胸を打たれました。今度は晴れたときに頂上からの景色を見たいなー。
レ・ボーヘは公共交通アクセスの便が悪いので、車かガイド付きツアーがお薦めです。アビニョンからガイド付きタクシーがあります。日本人ガイド兼運転手のツアーもあります。