岩手県陸前高田市、高田松原の松でつくった薪。
それを京都五山送り火で燃やす準備が進んでいた。が、8月4日、中止が決められたそうだ。
大文字保存会に「放射能の心配はないのか」などの問い合わせや意見が多数寄せられたからだという。
奇妙に感じるのは、これらの薪を検査し、「異常なし」を確認しながら保存会が中止としたことだ。
「やったらやったで批判が出るし、やらなければ苦情が出る。騒ぎは避けたい。」(ある保存会理事談・朝日新聞から)
風評被害の連鎖・拡大はこうして起きていくのか。
ぼくとしては「好きにようにやりなはれ」と捨て置きたい。が、やはり言わずにはいられない。
いったんは決めておきながら、汚染がないことを確認したにもかかわらず、中止する。それが被災者たちに与える絶望感をどうとらえるのだろうか。
「異常なし」と判定されても「騒ぎ」が消えることはなかろう。
けれども、納得しない人に対しては堂々と説明はできるはずだ。
風評の連鎖を断ち切る正確な知識と勇気。
ここにしか、実態以上に広がる被害を食い止める手立てはないはずだ。
(写真は大文字火床からの眺め)
それを京都五山送り火で燃やす準備が進んでいた。が、8月4日、中止が決められたそうだ。
大文字保存会に「放射能の心配はないのか」などの問い合わせや意見が多数寄せられたからだという。
奇妙に感じるのは、これらの薪を検査し、「異常なし」を確認しながら保存会が中止としたことだ。
「やったらやったで批判が出るし、やらなければ苦情が出る。騒ぎは避けたい。」(ある保存会理事談・朝日新聞から)
風評被害の連鎖・拡大はこうして起きていくのか。
ぼくとしては「好きにようにやりなはれ」と捨て置きたい。が、やはり言わずにはいられない。
いったんは決めておきながら、汚染がないことを確認したにもかかわらず、中止する。それが被災者たちに与える絶望感をどうとらえるのだろうか。
「異常なし」と判定されても「騒ぎ」が消えることはなかろう。
けれども、納得しない人に対しては堂々と説明はできるはずだ。
風評の連鎖を断ち切る正確な知識と勇気。
ここにしか、実態以上に広がる被害を食い止める手立てはないはずだ。
(写真は大文字火床からの眺め)