蟷螂亭日記

「蟷螂の斧」という言葉は、弱き者が抵抗するという意味であるが、たとえ無駄であっも抵抗しなければならないこともあると思う。

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京都・朝鮮学校ヘイトスピーチ裁判の余りに不当な判決

2013年10月10日 13時34分19秒 | 日記
・在特会による京都朝鮮学園に対する抗議活動(街宣活動)に対して、学園側がヘイトスピーチによる授業妨害をしたとして訴えた裁判の判決が7日に出た。結果は、在特会の不法行為に対して1200万円の賠償を命ずるとともに、今後における学校の半径200メートルでの街宣禁止を申し渡したものである。

・私は、法律には素人だし、普段なら判決にコメントなどしないのだが、今回の判決が余りに酷いことと、この判決を画期的だとして手放しで歓迎しているマスメディアの愚かな報道に対して腹が立ち、素人なりに批判しておくこととした。

・この裁判における争点は、在特会の街宣活動が如何なる不法行為を形成しているかという点にある。不法行為とは、ある者が他人の権利ないし利益を違法に侵害する行為であり、それが立証されれば、加害者に対して被害者の損害を賠償すべき債務を負わせるというものである。

・判決の不当性は、この不法行為の犯罪性の認定が出鱈目であることにつきる。判決では、その犯罪性を「抗議を名目とした人種差別活動」としているが、SNSに流された映像を見れば、街宣活動は誰が見たって50年にわたって児童公園を不法占拠してきた朝鮮学校への抗議活動そのものであり、抗議を名目にした人種差別活動ではないことは明らかだ。現に、この街宣活動を扱った刑事事件では、在特会に対しては威力業務妨害罪を適用し、他方、朝鮮学校側には公園の無許可占用で罰金刑が適用されており、在特会の街宣活動が違法ではあるが抗議活動であり、その結果として朝鮮学校に無許可占用の罰金刑が適用されたことが証明されているではないか。

・では、何故判決は、街宣活動が抗議活動であった事実を無視したのか。それは、もし、街宣活動が抗議活動と認定すると、違法性の根拠が薄弱となり、重罰化できないと判断したからだ。判決は、事実を捻じ曲げてまで在特会を重罰に処したいという極めて恣意的、意図的な不当なものである。まっとうな判決ならば、在特会の街宣を抗議活動と認定したうえで、その際行われた粗野で下品な発言を名誉棄損とする程度で済ますということになるだろう。そうであるならば、損害賠償も10万円から100万円程度の慰謝料で決着がつくはずだし、それが相場というものだ。

・更に、判決は、人種差別の判断においても怪しげである。判決では、日本が批准している人種差別撤廃条約の第1条を根拠に人種差別だと断定しているが、街宣活動で行われた、いわゆる粗野で下品な発言(被害者側はそれをヘイトスピーと表現)を取り上げて人種差別と断定している訳ではない。街宣活動全ての示威行為等を取り上げて人種差別と判断しているのである。これは、発言のみを取り上げた場合には、表現の自由を著しく侵害するものだと非難されることを恐れた結果に他ならない。日本は、人種差別撤廃条約を批准はしているが、その第4条の罰則の法定化については表現の自由を制約するものとして保留しているということを念頭に置いて、こうした玉虫色の判断がなされたものだ。ここでも、街宣活動を抗議活動と認めてしまうと人種差別という違法性そのものが成立しないために、これを無視してしまうという強引で歪んだ判断をしているのである。

・こうして見ていくと、今回の判決が如何に事実を捻じ曲げ、法解釈を恣意的に行ったとんでもなくお粗末な判決であるかが解ろうというものだ。京都地裁の橋詰均裁判長は在特会という保守団体の街宣活動だから罰しておかねばという左翼的な立場にたって恣意的に判決を下しているのであって、いわば先入見で判決を下すという司法にあるまじき歪んだ判断を下している。これは大いに糾弾されねばならないだろう。在特会は当然控訴することになると思うが、高裁がまともであるならば、こんな子供騙しの不当判決が通用するはずもなく、不法行為の程度も軽微なものに判断されるだろうし、損害賠償の額も少額化されるだろうから、控訴してしっかりと争ってもらいたいと思う。

・素人のくせに深入りした論評は避けるべきだったかもしれぬが、余りにお粗末な判決だったから口出ししてしまった。また、今回の判決は取りようによっては表現の自由を大幅に制約する、言論弾圧にもつながる判決であるにもかかわらず、ジャーナリズムからは、その種の批判がまったく出ていないというお粗末さにも腹が立った。今のマスメディアはジャーナリズムとしての公正な判断ができない馬鹿左翼運動家の集まりなのだろう。
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