『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ 』

その日『国技館幼稚園（仮名）』では、来るべきお遊戯会に向けてモメにモメていた。
ほぼ決まっていた『りじ』というお偉いさんの役を、「僕もやりたいんですぅ～♪」と
突然、たかちゃんが言い出したからでした。
・・・モメた。

モメてるみんなを見て、せんせいは言いました。
「じゃあ、みなさ～～ん♪恨みっこなしにしたいから
お目目をとじて・・・・
たかちゃんでいいよという人はおててを上げてね♪
みんな、ちゃ～～～んとお目目を閉じないとダメですよ～～せんせいとお約束ね～～」

○○ちゃん一派数名が『りじ』さんの役は、▲▲ちゃんに・・と決定していたのだけれど、
『りじ』さんの役は・・・もしかしたら・・・たかちゃんが・・案外上手くやるかも・・
・・と考えたＡちゃん・他数名（ここ不明）が、
突然○○ちゃん一派を裏切る形で
たかちゃんでいいと思います～♪の方におててをあげてていた。

そのせいで・・というか、そのお陰でというか・・・・なんと♪
たかちゃんは・・見事というか、奇跡的にというかで『りじ』さんの役をＧＥＴ！

面白くないのは、○○ちゃん一派の長、○○ちゃん。
お弁当の時間にＡちゃんの所へぶっ飛んで行き
「薄目開けてみとってんぞ～～！お前、うらぎったやろっ！！（怒！）
このうらぎりものっ！！
おまえなんかっ！！国技館幼稚園やめちゃえ～～～っ！やめちゃえ～～～！
今まで貸してたおもちゃも全部かえせっ！！」
・・と、暴言を吐いた。

それをたまたま通りがかり、たまたま聞いちゃった先生。
せんせいは言いました。

「○○ちゃんっ！せんせい、
みんなお目目を閉じてねっていったでしょう・・・。
お約束をしたのに破ったのね！
・・・・そんなことしてたら、ろくな大人になれませんよ！！
ヘンな人・・・って言われますよ！！
それに・・・国技館幼稚園は文部科学省下の幼稚園なので
○○ちゃん・・・あなたには・・・Ａちゃんを幼稚園から追い出す権利は
ぜ～～んぜんないのよっ！！」

・・・一旦は国技館幼稚園をやめるつもりのＡちゃんでしたがホッと一息。
国技館幼稚園に在籍することができるようになりました。
『りじ』さん役ＧＥＴのたかちゃんと
それをじゅんすいにおうえんしたＡちゃん・・・・
○○ちゃん一派に、今後いじめられないといいのですが・・・。
『りじ』さんの役も上手くいくといいですね♪　　　　　　　（終わり）
（・・・すべて作り話です・・・）


・・・・随分昔、図書館で『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』（ロバート・フルガム著）
という本を読みました。
知恵・・というより、人間としての基本・・・
こんなこと当たり前！じゃん・・って事が書いてある
当たり前なんだけど、なるほど面白い本だと記憶してます。
約束は破らない・・とか、お友達に意地悪はしない・・とか、
ご飯の前には手を洗いましょう・・とか・・（笑）
大人が読んでもとってもいい本だと思います。

まさに土俵際の○界。いっそ土俵際を一度降りて、幼稚園のお砂場からやり・・・・
・・・きゃ～～～～！！怖くてこれ以上書けないよ～～～（笑）
しかし、毎日よくモメるよね～～！
大人としてどうよ？！・・と思いつつ、ひとんちのモメ事は見てて面白い。