本日緊急ニュースを発行していますので、内容を掲載します。
コチラに画像を上げています。
否決ニュース表
否決ニュース裏
県民の声、届かず
県民投票条例案「否決」
■ 臨時県議会において、住民投票条例は否決。
■ 自民「住民投票は議会の存在を否定する」
■ 自民「プルサーマルは議会が判断する」
■ 50,000人の県民の声は届きませんでした。
■ 住民投票実施を目指した改正案も否決です。
(県民投票の会 声明要旨)
熱心な討議をいただいた知事と 議員の皆様に感謝を申し上げます。
知事の論点は、「住民投票は議会制民主主義の機能不全時のもの」「県民に十分に説明してきた」であり、残念ながら私たちが県民投票を直接請求するにいたった理由を理解頂けなかったようです。
県議会には、プルサーマルには県が示す論点以外の多くの論点を認め、それを説明させていた期待と思います。
支援くださった県民の皆様、全国の皆様、マスコミ各社の皆様、ありがとうございました。気落ちせず、胸を張って子どもたちと語らいましょう。佐賀の政治の成熟にはまだ、産みの苦しみが必要です。私たちは何も失っていません。
今後否決した議員の皆様がどのように県民の声を聴き、次代を残そうとするかを見守りましょう。
ありがとうございました。
共同代表 藤 雅仁 満岡 聰 吉森 康隆
【解説】
古川県知事は、「(県民投票という形で、プルサーマル計画の受け入れの賛否を問う)本条例を制定する必要性は見出すことができない」との意見を発表しました。
臨時議会初日には、満岡・吉森共同代表が県議会はじめての県民による意見陳述を行い、議会の傍聴者は連日100名を越えました。
県民が注目する中、自民党県議団は「プルサーマルは議会が慎重に審査した。県民では総合的な影響を評価できない。」「プルサーマル住民投票は間接民主制の逸脱」という立場を一貫して崩しませんでした。
県議会最終日に、住民投票実現に向けて、投票資格や期日・結果の解釈など、制度的な部分の4点を修正した「修正案」が、牛島・太田・末安・増本県議により提案されましたが、これについても「住民投票必要なし」として反対多数で否決されました。
運動を支えてくださった皆さん、ありがとうございました。
県議会最終日の討論と採決の結果です。
各県議がどのような主張で、どんな判断をしたか。
知ってください。伝えてください。
賛成して下さった県議会議員
(ご賛同ありがとうございました)
太田記代子(県民ネット)
牛嶋博明(県民ネット)
末安善徳(県民ネット)
増本亨(県民ネット)
宮崎泰茂(市民りべラル)
条例に反対された県議
池田義正(自民)石井秀夫(自民)石倉秀郷(自民)
石丸博(自民)石丸元章(自民)伊藤豊(公明)
伊東猛彦(自民)稲富康平(自民)稲富正敏(自民)
岩田和親(自民)緒方勝一(自民)木下治紀(県民ネット)
木原奉文(自民)佐野辰夫(自民)指山清範(自民)
篠塚周城(自民)瀬戸久司(自民)竹内和教(自民)
土井敏行(自民)富三郎(自民)中倉政義(自民)
楢崎近(自民)原口義巳(自民)福島光洋(自民)
藤木卓一郎(自民)堀田一治(自民)本山光二(自民)
松尾真介(自民)峰達郎(自民)宮繁則(自民)
桃崎峰人(自民)山口隆敏(自民)吉田欣也(自民)
留守茂幸(自民)
▲▽賛成討論▽▲
■牛嶋博明(県民ネット)■
直接請求は県民が理解できない県知事の事前了解のせいで起こった。他県で断られてたプルサーマル計画。県知事は「声が最も届きやすい県にしたい」「オープン現場県民協同」と言った自身の発言を忘れてる。情報が一方通行だ。自民党は「県議会の議論のほうが的確に結びつく」などと県民を冒涜した。県民投票の費用も問題にしたが、これは「いのちの問題」。
県民の声を真摯に受け止め、県民投票を実施すべき。
■末安善徳(県民ネット)■
原案が素通りの議案多く、議会は十分機能していない。議会は間接民主制の政策論争の場であるのが、住民の意思との乖離も発生する。プルサーマルは学者の中でも意見が分かれ、単純な反対賛成では表せない。直接民主制はその補完。
住民の請求を重く受け止め、住民提案の問題点を修正した修正案は可決すべき。
■宮崎泰茂(市民リベラル)■
知事は「県議会の決議」「地元の理解は得られた」を事前了解の理由としたが、国の情報の鵜呑みで県の検証がない。県民は、「結論は拙速。もっと時間が必要」と直接請求した。
知事は主権者たる県民の直接請求権を否定したが、県民の権利と思いを重く受け止め可決すべき。
▲▽反対討論▽▲
■伊藤豊(公明党)■
直接請求により行われた条例案は、署名者の想いを尊重し議会側での修正すべきでなく、原案のまま審議すべき。プルサーマルは全国的に多くの疑問のあがっているのは確か。県は県民の疑問に答え切れていないことは認識すべき。しかし、今回の請求では計画反対のため請求がなされ、冷静な判断を県民はできない。
■宮崎繁則(自民党)■
県民投票は間接民主制を補完するが、結果の責任を誰も取れない。議会制民主主義が基本。県議会は、「慎重に推進決議」の中で、安全性は確保されると認識した。これは県政の重要課題として研究を行ってきた。議会の存在の否定であり、県民投票がなぜ必要なのか理解に苦しむ。会の運動や署名の重みは感じるが、議員は圧力に屈することなく正常な判断が必要で議案に反対。