青空を背景に星が流れてゆく。
幾筋も、眩く輝く尾を引きながら。
そして彼女は空を見上げ、僅かに表情を曇らせながら、彼女が座る建築物の屋上の真正面にある高層ビルに設置された情報ディスプレイ、そこに表示された時計から時刻を知る。
時刻は午前0時12分丁度。
既に深夜という時間帯である。
にもかかわらず、空は青く『輝いている』。
そう、空は、不気味な青さで輝いているのだ。
そして、そんな『青空』を、赤い輝きを放ちながら流れ落ちてゆくのは、『空』そのものなのだ。
ひび割れ、はがれ落ちてゆく『星空』を少女は、悲しげな目で見つめていた。
はがれ落ちた空の後に残るのは、まるで傷跡みたいな深い青。
流れ落ちた『空』は大地で砕け散り、人々の営みである街を大きく抉り取った。
逃げ惑う人々がいた。
なすすべもなく空を見上げる人がいた。
傍目から見れば、未だ幼い少女のような姿。その周囲には青い光を放つ二十の宝石が浮かんでいる。
そんな彼らを少女は悲しみの目を持って見つめていた。
それでも彼女は、この光景を否定しない。
これが、この現実が、この『世界』に住まう人々の誰かが望んだ『破滅』なのだ。
気の遠くなるほどの年月をかけて築き上げたこの都市、あるいは世界と呼ぶべきか、そんな彼らの背活の基盤を破壊する事を、この大地に住まう幾億もの生命体の誰かが願望したのだ。
そもそも、ただ『幸い』あれと、彼女の制作者達は望んだのだ。
だから、『東方の聖賢人達(マギウス)』は彼女達に人々の願望を叶えるべく無限の魔力を与えたのだった。
けれども、彼らは人々の善性を信じすぎていた。彼女達に与えられたのは人々の願望の叶える為の無限に近い魔力と、その使命のみ。
だから彼女達が叶える『願望』に善悪など存在はしない。そもそも、『あらゆる存在』の願望を叶える彼女達にとって人の善悪などそもそも存在などするはずもない。
とは言え、彼女の胸にわき起こる痛みは、彼女を当惑させる。
それが何なのか、それを知るには自分達という存在はまだまだ幼いという事か。
そう、もやもやとする自分の胸の内の変化を結論づけて彼女は目を閉じた。
無意識に浮かべたその表情が、他人から見たら、それは悲しみであると、そう彼女が知るのはいつの事になるのか。
それはわからないけれど、彼女が小さな溜め息をついた次の瞬間、『世界』は二つに裂けた。
それから遙かなる年月を経て、この崩落した都市群を、スクライアの一族が見つける事になる。
そして、その古代遺跡(ロスト・グラウンド)から、ユーノ・スクライアがジュエル・シードと呼ばれる宝石を発見する事が、この後に起こる事件の引き金となるのである。
リハビリリハビリ。
ちょっと短くて、御免なさい。
タイトルは文字化け風に
幾筋も、眩く輝く尾を引きながら。
そして彼女は空を見上げ、僅かに表情を曇らせながら、彼女が座る建築物の屋上の真正面にある高層ビルに設置された情報ディスプレイ、そこに表示された時計から時刻を知る。
時刻は午前0時12分丁度。
既に深夜という時間帯である。
にもかかわらず、空は青く『輝いている』。
そう、空は、不気味な青さで輝いているのだ。
そして、そんな『青空』を、赤い輝きを放ちながら流れ落ちてゆくのは、『空』そのものなのだ。
ひび割れ、はがれ落ちてゆく『星空』を少女は、悲しげな目で見つめていた。
はがれ落ちた空の後に残るのは、まるで傷跡みたいな深い青。
流れ落ちた『空』は大地で砕け散り、人々の営みである街を大きく抉り取った。
逃げ惑う人々がいた。
なすすべもなく空を見上げる人がいた。
傍目から見れば、未だ幼い少女のような姿。その周囲には青い光を放つ二十の宝石が浮かんでいる。
そんな彼らを少女は悲しみの目を持って見つめていた。
それでも彼女は、この光景を否定しない。
これが、この現実が、この『世界』に住まう人々の誰かが望んだ『破滅』なのだ。
気の遠くなるほどの年月をかけて築き上げたこの都市、あるいは世界と呼ぶべきか、そんな彼らの背活の基盤を破壊する事を、この大地に住まう幾億もの生命体の誰かが願望したのだ。
そもそも、ただ『幸い』あれと、彼女の制作者達は望んだのだ。
だから、『東方の聖賢人達(マギウス)』は彼女達に人々の願望を叶えるべく無限の魔力を与えたのだった。
けれども、彼らは人々の善性を信じすぎていた。彼女達に与えられたのは人々の願望の叶える為の無限に近い魔力と、その使命のみ。
だから彼女達が叶える『願望』に善悪など存在はしない。そもそも、『あらゆる存在』の願望を叶える彼女達にとって人の善悪などそもそも存在などするはずもない。
とは言え、彼女の胸にわき起こる痛みは、彼女を当惑させる。
それが何なのか、それを知るには自分達という存在はまだまだ幼いという事か。
そう、もやもやとする自分の胸の内の変化を結論づけて彼女は目を閉じた。
無意識に浮かべたその表情が、他人から見たら、それは悲しみであると、そう彼女が知るのはいつの事になるのか。
それはわからないけれど、彼女が小さな溜め息をついた次の瞬間、『世界』は二つに裂けた。
それから遙かなる年月を経て、この崩落した都市群を、スクライアの一族が見つける事になる。
そして、その古代遺跡(ロスト・グラウンド)から、ユーノ・スクライアがジュエル・シードと呼ばれる宝石を発見する事が、この後に起こる事件の引き金となるのである。
リハビリリハビリ。
ちょっと短くて、御免なさい。
タイトルは文字化け風に
リハビリ執筆お疲れ様です。生存が見れて良かったです。ありがとうございます!
この二次創作を見つけてからというものの、暇あればいつも読んでます!
なつきと登場人物とのネタあり、言葉遊びあり、メタあり、の掛け合いが大好きです!
特にブレイク後のプレシアの性格がドツボにはまりましたw。アニメ文化にはまりすぎでしょう、プレシアさん。
それでいて、ストーリーは深みがあるので、とてもおもしろいです!
原作にはなかった地球勢との掛け合いも面白さをブーストしていて、更新がとても楽しみです!
お体にお気をつけて、無理をなさらずに、がんばってくださいー。
帰ってきたとしても続かないと思うし…。
もしも更新してくれるのなら完結させて欲しいなーって。