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前立腺風雲録 第15回

 2016年5月30日。5月14日に入院したから半月が経った。15年前の憩室出血では1週間の入院ですんだ。ところが、今回は2週間過ぎても退院できない。この間、大腸の内視鏡を5回受けた。この日も、朝、少量の鮮血が出血した。
 主治医はもう一度内視鏡をする必要があるとの判断。もし、このまま出血が止まらなければ、手術も選択肢に入れなければならないとのこと。
 手術となると、大ごとである。小生、胃や腸からよく血を出す人だから、かかりつけの消化器の専門医がある。家人に、その専門医に相談に行ってもらった。
 専門医は手術をすすめた。手術した方が治りが早い。難しい手術ではないし、後遺症も残らない。とのご意見。
 この日の夕方、6回目の内視鏡を受ける。すでに出血は止まっている。クリップを外し、止血剤を投与された。これで、止血しなければ手術しましょうということになった。
 実は、大腸の憩室ばかり気にしていたが、もっと大きなトラブルが小生の身体にあったのだ。
 数年前から頻尿だった。小便に行っても、すぐまた行きたくなる。夜中に3回か4回目をさましてトイレに行かなくてはならない。トイレにいっても少ししか尿が出ない。残尿感が残ってすっきりしない。
 特に入院してから頻尿がひどくなった。入院以来ずっと点滴を受けている。24時間途切れなく液体を体内に注入しているわけだ。だから頻尿は点滴のせいだと思った。夜も安眠できなくなった。
 大腸の出血は止まったようだが、別の症状が出てきた。発熱。38度。腰が痛い。腰が痛くてベッドで仰向けになれない。発熱は風邪のため。腰痛は2週間もベッドに寝ているのだから寝腰だと思っていた。
 ともかく、頻尿と腰痛でベッドで寝れない。病室を抜け出し、ディルームで一晩過ごしたこともあった。もちろん、担当の看護師にいった。貼り薬をくれ、氷枕をしてくれた。主治医はなにかあると判断、造影剤入りCTを撮り、血液検査をしてもらった。そして憩室の影に隠れていたアレが姿を現したのである。
 今まではマクラ。次回からいよいよ本題に入る。
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