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切干大根の煮物


切干大根の煮物だ。小生の料理は家事ではない。趣味でやっている料理だ。よそのご仁がゴルフや釣り、お鉄をやっているところを料理をやっているのだ。趣味の男の料理というと、金に糸目をつけず、うんと高価な食材を使って、びっくりさせるような派手な料理という先入観があるかも知れないが、このブログをご覧になっている方なら、お判りになると思うが小生は、かような料理はあまりしない。貧乏人ゆえ食材にあまり金を使えないことが一番の理由だが、地味で定番の料理を極めたいと思う。料理の道は奥が深いのだ。例えば、卵をゆでるだけでも難しい。小生は料理を趣味として20年ぐらいになる。プロだったら花板なりシェフになっていてもおかしくない年数だ。そんな小生でも、今まで満足の行くゆで卵は一つも作ったことがない。
 この切干大根の煮物も単純な料理だ。切干大根を戻して、戻し汁で煮るだけ。味付けは酒と醤油だけ。
 戻す時間はどれぐらい。戻しすぎると旨味が出てしまう。戻し足らないと硬い。煮るための戻し汁の量。酒と醤油を投入するタイミング。そして煮る時間。汁気がなくなるまで煮るのだが、どのあたりを煮あがりと判断して火を止めるか。こんな地味で単純な料理でも、調理していると実に面白いのだ。
 男の料理というと、でっかい肉を豪勢に焼いてステーキにするとか、作務衣など着こんで、しかつめらしい顔して薀蓄をたれながら蕎麦打ちをするご仁もいるだろう。それはそれで結構な趣味だ。でも、こんな地味なおばんざいを作るのも男の料理なのだ。
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