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足し算の料理から引き算の料理へ

 小生が料理を趣味として20年近く経った。素人ながら、少しはウデが上がったのではないかと本人は思っている。
 で、自分の料理考えてみた。料理を始めたころは、足し算の料理だった。ちょっと足らんな、あれを入れよう。なんかパンチがないなあ。これも入れよう。と、なんだかんだと、色んな調味料、色んな具材をごってり入れていた、味も濃い味のものを好んで作っていた。量も多く、山盛りの料理を作っていた。
 ともかく、足らん、ということを恐れていた。量が足らん、味が足らん、パンチが足らん。小生は、食べ物を残すことが嫌い。だから、つい食べ過ぎ。足らんことを恐れて調理するから、お皿にてんこ盛りになったこともしばしば。家人から、見ただけでお腹一杯、ゲップ、といわれたこともあった。
 それが変ってきた。これ、余分ではないか。これを入れなくても充分おいしいのでは。あれ入れない方が自然なおいしさがでるのではないか。
 引き算の料理になってきた。例えば、中華料理に片栗粉でとろみをつけた、あんをかける料理をよくするが、あれも昔はスープを使っていたが、水を使うようになった。濃いスープを使ったあんよりも、水に塩だけで味をつけたあんの方がおいしいこともある。そんなことに気がつくようになった。
 量も、以前のように多く作らなくなった。料理の量も味のうち、ということも判ってきた。小生の料理も少しは進歩したのでは、と本人は思っている。
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