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柳生一族の陰謀


監督 深作欣二
出演 萬屋錦之助 千葉真一 松方弘樹 西郷輝彦 成田三樹夫 大原麗子

 つっこみどころ満載の映画である。歌舞伎の創始者出雲の阿国がいるのに、歌舞伎を上演している。一介の芸人の阿国が、3代将軍候補者に恋をしている。その阿国が、尾張大納言に面会を求めて、面会が実現。駿河城下で、浪人どもに柳生の手の者が細工した種子島を配る。浪人どもが家光一行に撃つ。空砲だった。今のマガジンを装着して撃つ銃ならいざ知らず、先から弾を込める種子島で、撃つまで空砲だと気がつかないはずがない。浪人は何を撃っていたのだ。
 極めつけはラスト。なんせ、××の××を××が××するのだから、歴史を歪曲するのもほどがある。
 そんなことは、この映画の場合、どうでもいい。この、映画、ある意味、萬屋錦之助のワンマン映画ともいえるのではないか。12年ぶりの東映京都での時代劇の製作ということで、かっての東映時代劇大スター錦之助が、のりにのって大張り切り。うなるうなる、きばるきばる、さけぶさけぶ。共演者との協調なんぞはてんで気にしない、大仰で大層な大芝居を繰り広げる。あ、誤解しないでいただきたい。小生はべつに、この錦之助の演技を非難しているわけではない。
 この映画、小生は1978年封切り時は映画館で一人で観た。今は亡き甲南銀映だったと記憶する。その時は純粋に時代劇ちゃんばら映画として大変面白く観た。今回はDVDで家族と一緒に観た。錦之助の大仰演技が目立ち、家族と大笑いしながら観た。ところがこの錦之助の演技、決して違和感を感じない。それどころか、この大芝居が、この映画の背骨となって支えていることに気がついた。萬屋錦之助あっての映画である。
「鬼におうては鬼を斬り、仏におうては仏を斬り」
「我につくも敵にまわるも心して決めい」
「夢じゃ夢じゃ、おのおの方、これは夢でござるぞ」
 名セリフも満載である。
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10月13日(月) 阪神岡田監督が辞任

 阪神タイガースの岡田彰布監督が辞意を表明した。球団は慰留に努めているが、岡田監督の翻意は困難とのこと。来年の阪神タイガースは、新しい監督のもとでペナントレースを戦う可能性が大きい。
 セントラルリーグの公式戦は終了したが、セリーグ2位のタイガースはクライマックスシリーズが残っている。その結果いかんによっては、日本シリーズを戦う必要がある。この大切な時期に、辞意を表明したとはなにごと、との怒りをあらわにしているファンもいるが、小生は別段ハラは立たない。岡田監督の心労を思うと、やむを得ぬ事と理解する。
 小生の周囲には、阪神は好きだが、岡田は好かんという、タイガースファンが多い。岡田彰布氏は確かに見てくれと、しゃべり方で損をしている。失礼ながら、ひょっとこ面で、きょときょとと視線の定まらない表情で、「あのーあのー」を繰り返す。勝利監督インタビューでも、きわめて盛り下がるインタビューとなる。
 確かに岡田さんは前任者の星野さんに比べて、ハッタリがなく、華がある人物ではない。しかし、5年という近年の阪神タイガースの監督としては、異例の長期に渡って監督を務めた。成績も、
 2004年 4位
 2005年 優勝
 2006年 2位
 2007年 3位
 2008年 2位
 と、極めて良い成績だ。この成績を見れば決して無能な監督とはいえないだろう。それどころか、非常に有能な監督との評価を小生はする。現時点での、12球団現役監督の中で最も勝率が高いのが、岡田監督ではないだろうか。
 2005年日本シリーズ対ロッテ4連敗、2007年クライマックスシリーズ対中日2連敗の成績のように、短期決戦に弱く、頑固で融通が効かず、相手投手の左右で、その時の選手個人の調子を考慮せず、機械的に左右のバッターで打順を組むなどの、欠点もあるが、今の強い阪神タイガースを作ったのは岡田彰布氏に間違いない。JFKを構築し、6回までにリードすれば鉄壁のリリーフ陣で逃げ切るという、阪神の「勝利の方程式」を作ったのは岡田監督だ。ともあれ、ここは岡田監督に対して、慰労と感謝の意を表明したいと思う。
 
 岡田さん、5年間どうもご苦労様でした。あなたのおかげで阪神タイガースの勝利をとてもたくさん観ることができました。阪神タイガースファンの小生と致しましては、とても楽しい5年間でした。
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