☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て17年。2人の子供達の成長記録と梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

多様性:Diversity

2021-01-07 | 日常の出来事
日本でも最近は馴染みのある言葉でしょうか。

今日、たまたま目に入ったファミリーマートの母さん食堂に関する記事と、昨日のアメリカでの暴動ニュースをみて、改めて、この多様性 (Diversity)という考え方の欠如がどちらにも関係しているのではないかと感じました。

規模は違いますが、ファミマ記事に出てきてる高校生達に誹謗中傷してる大人達と、
アメリカで暴動を起こしている大人達は、共通していると感じます

自分と異なる他者を受け入れられない。認められない。
自己主張のみが正しいと思い込んでいる。
相手の真意は何かと考えるための聞く耳が持てない。
歩み寄り精神がない。

この多様性は、とても奥が深いし、「こうあるべき」理論に縛られてしまう人達には、とても難しい考え方でもあるかもしれないし、この考えを受け入れること自体が「負ける」と勘違いしてしまうのかもしれません。一体何に負けるんだい!?って思うけどね。

でも、国際化、ジェンダーフリー、差別のない社会。を本当に考えるなら、この「Diversity=多様性」という考え方は必須。

そしてこの言葉を使うなら きちんと理解して 偏見を生まないように、改めて学ぶところから始めた方が良いことです。

簡単にいうと
自分とは異なる考え、見た目、価値観、社会的地位を持つ他者を受け入れ、お互いを尊重しつつ、どうしたら共存していけるかを考え、実行していくこと。

「学ぶ」事は本当に大事ですね。
知らない事で、身近な偏見に振り回されたり、洗脳されてしまうこともあるから。

民主主義の主張もそうだけど、多様性の主張だからと言って、暴動で訴えたり解決しようとする事や、自分と異なる考えや見た目、価値観を持つ人達を誹謗中傷することも、学びが足りないように感じてしまいます。
そうしてしまう自分の深層に何があるのか、そっちをまず考えてみた方が良い方へ自分のエネルギーを使えるように思います。

なんて、偉そうな言い方ですが、もちろん私ももっともっと学ばないとならない立場でもあります。

この多様性を意識する時に、気をつけた方が良いことが
英語で言うと Tokenistic (表面的理解とアプローチ) vs Meaningful (意味/意義のある理解とアプローチ)
です。

例えば、地域コミュニティや学校で、外国籍の家族が新しく来たとします。

この時に とりあえず、その国の国旗を飾り、その国の挨拶言葉を掲示板に貼り付けました。 これは、多様性を意識してると言えるでしょうか。 
何もないよりは、歓迎の気持ちが伝わるかもしれません。

でも、これはTokenistic (表面的アプローチ)にすぎません。

本当の意味で、その家族を理解したい。心から歓迎したいと思うならば、 Meaningful (意味のあるアプローチ)のやり方が、本当の意味での多様性を考えた行動になります

例えば、その国の言葉を教えてもらって、言語の交換をして使ってみる。
その家族に学校やコミュニティに来てもらい、国の習慣やイベント毎などを教えてもらって、できる範囲で実際に体験させてもらう。
その家族の風習で、食べられないもの、タブーがあるかもしれません。そういったことを理解し、その風習を尊重してあげる。 

こう言ったアプローチは、意味のある多様性を考えた方法になります。

逆に、無理やり理不尽な校則に従わせるように、郷に入ったら郷に従えだから、ここでは これをやらないと仲間に入れないような雰囲気を作ったり。自分と違う考えや風習を鼻で笑い、誹謗中傷するのは、視野が狭いことをアピールしているようなもの。

多様性を考える。とは、とても奥深く考える必要があり、でもそういった視点を持てる事で「みんな違ってそれでいい」を特別な事ではなく、どうしたらお互い納得できるように、心地よく歩み寄れるかを考えられるし、自然にそうできるようになると思います。 

大人より、子供達の方が、こう言った考え方 身についているかもしれません。

ファミマの件も、ジェンダーについて学んだ高校生達が「どうして 母さん食堂」なのかと、疑問に感じた事は、間違っていないと思います。 言われてみて、ああ。。確かにそうだよなーと私も気づかされました。

きっと、「温かい家庭の食卓」というニュアンスを伝えたくて「母さん」という言葉を会社側は選んだのかなと想像できます。

でも確かに、高校生達の言う通り、家庭によっては自分で食事を作っていたり、父親が作っていたり、家政婦さんが作っていたり、おばあちゃんやおじいちゃん、兄弟が作っている 温かい食卓がありますよね。

「あったか食堂」でいいじゃん。と、個人的には思いました。

なぜ、この視点に気がついた高校生達を 誹謗中傷し攻撃してしまうのか。反社会的だとか、どうすると、そういう発想になるんだろう。。。

この署名をした高校生達が、作る未来の社会、私はちょっと楽しみです。
この事で潰されないでほしいな。 間違ってないよ。彼らに届かないかもしれないけど。。。


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