totoroの小道

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みわたせば柳桜をこきまぜて宮こぞ春の錦なりける (短歌・俳句に親しもう) 

2020-09-02 06:13:59 | 4年 国語

 俳句も、短歌も今となっては文学という扱いになっているが、もともとは、当時の人々の思いを表現する手段、今で言えば流行歌みたいな物だと思う。
 短歌や俳句を解釈して意味を正確に捉えることも大事だけれど、当時の人々の思いを思い浮かべ、当時の人々の感性を思うことが大だと思う。

 そこで、俳句や短歌を「絵に表す」ことを目標とし、その絵の材料を集めるために、読み取りを行っていく。

T:目当ては何にしよう。
S:今日も絵を描くんでしょ。
S:上手な絵の材料を見つけようでいいと思う。

T:では、あと短歌が2つ、俳句が1つ残っているけれど、時数の関係で全部はできないから、今日はこの中からあと1つ絵で表したいです。
T:どれがいい?
(私としては、残った短歌2つは難しいので、おそらく「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」を選ぶだろうと予想しいた。)
S:見渡せばがいいよ。
S:うん、ぼくもそう思っていた。
T:どうして?
S:だって、きれいもん。
S:きっと、いい絵が描けるよ。
S:だって、柳と桜でしょ。春だよ、春! きっときれいな景色なんだよ!

S:あのね、春を見てるんだけど、見渡すでしょ。見渡す場所にいたんだよ。
T:そこから問題ができない?

S:作者は、どこから見渡しているのか!
S:よく見えるところ。
S:広いところじゃない。
S:いや、高いところだよ。
S:例えば、屋根の上。
S:えっ、普通屋根の上には登らないよ。山から見てるんじゃない?
S:そうだね。山っていっても、あんまり都から遠いとよく見えないから、都のすぐ近く。
S:じゃあ、小さい山だね。

S:山から都をみたら、きれいだったんだ。
T:はい、問題を作って。
S:何がきれいなのだろう?

S:都。
S:都はもちろんきれいなんだけど、都の桜なんじゃない。
S:柳桜。
S:そんな桜ないよ。きっと、柳と桜っていう意味だよ。
S:桜がきっと満開なんだよ。
S:花吹雪。
S:季節は、春だね。
S:季語は、桜? あれっ、春という言葉もあるよ。
S:柳も季語じゃないの?
T:これは俳句なの?
S:あ~、短歌だからべつにいくつあってもいいのかな?

S:柳を調べたんだけど、枝が垂れ下がって水のそばに育つ木。
S:川縁に植えられる。

S:こき混ぜるって?
S:国語辞典に載っていないよ。
S:混ぜるは、合わさる。
S:こき混ぜる載っていたよ。合わせて。

S:錦って、織物のこと。
S:絹糸を織って作る織物。
S:着物に使われる。
S:金箔が使われている。
T:補足するね。絹織物は、鶴の恩返しの織物みたいに、縦糸と横糸を交互に重ねて織っていくんだ。
S:この場合、桜色と、緑色だね。

T:おっと、絵を書く時間がなくなってしまう。今日分かったことをまとめよう。
S:春になって、都は桜の花と柳の若葉で、絹織物みたいにきれいだな!!

 

浜松授業研究の会   

日時 曜日 開始時間 終了時間 施設名 場所名
2020年9月20日 9:00 12:00 天竜壬生ホール 第1会議室
2020年10月10日 9:00 12:00 天竜壬生ホール 第1会議室
2020年11月14日 9:00 12:00 天竜壬生ホール 第1会議室
2020年12月5日 9:00 12:00 天竜壬生ホール 第1会議室

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