骨髄を使った血液学習の導入
TOSS新潟ML間 英法
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教科書では血液の解説を知識として学習する。血流の学習は教科書に示されているが、導入でより強く学習への意識を強くするための工夫を示した。 |
3択で授業を始める。
発問1 血液はどこで作られますか? ① 心臓 ② じん臓 ③ 肝臓 ③ 骨 |
挙手をさせ、人数分布を確認する。
説明1 今日は「特別に!」市内のある場所から血液を作っている部分を持ってくることができました。見たいですか? |
とじらす。中学生でも焦らすのは有効だ。ここでクーラーボックスを用意して雰囲気をつくる。生徒を教卓の前に集めても良い。以下、必要に応じてCCDカメラを用意してTVに映し出しても良い。
説明2 「正解はここです」と手羽先肉を見せる。(写真左) 生徒は手羽先?とキョトンとする。「正確にはここです」と肉を削いだものを見せる。(写真右) |
右の写真を見せると「あー、骨?」という生徒がいる。
プライヤーで骨を断ちきる。すると、赤い骨髄が見える。
説明3 この赤い部分を骨髄といいます。聞いたことがある人? 挙手した生徒がいたら、どういう場面で聞いたことがあるのか尋ねる。 血液も生きています。寿命があります。この骨髄で赤血球や白血球等を新しく生み出しているのです。白血病などの血液の病気にかかって正常な血液をつくることができなくなったときには、「骨髄移植」をします。全身麻酔をかけ、腰の骨から骨髄を大きな注射器のようなもので吸い出し、移植するのです。2005年3月までに6000人以上の人が移植を受けました。骨髄は大切な役割をしていますね。 |
手羽先肉の骨髄は赤くとろりとしていて、その構造が良く分からない。そこで、ホームセンターのペットショップにある犬用の豚の骨だとその断面が分かりやすい。
説明4 これは犬用の骨です。乾燥していて骨髄の様子が分かりやすいです。 指示1 一人一本渡しますので、分かったこと、気付いたこと、思ったことをノートに書きなさい。 |
以下、赤血球や白血球といった血球成分についての説明を行う。赤血球のプレパラートがあれば見せたい。極力、教科書の文字の説明に留まらず、実物やインターネットのイメージ検索で視覚的なイメージを掴ませたい。
この後、次の時間に血流の観察を行う。
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